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2017.01.25

12年前の冤罪事件

メディアの前で無実を訴えるチョムサップさん (17日=マティション)
メディアの前で無実を訴えるチョムサップさん (17日=マティション)

 

 

2005年に起きた交通死亡事故の加害者とされる女性
現在、冤罪の可能性が濃厚になり、再審理が行われている

 

2005年3月、東北部ナコーンパノム県でひき逃げ事件が発生し、自転車に乗っていた男性が死亡。目撃者の証言により、事故車と同車種で、ナンバープレート情報が一部一致していたことから、教師のチョムサップさんが逮捕された。
事件発生当時、チョムサップさんはサコンナコーン県にいたと無実を訴えたが、裁判所の判決は自動車運転過失致死傷で有罪。これを不服とし、上訴に持ち込むも判決は覆らず、13年に刑は確定。3年2ヵ月の懲役に服すこととなった。
チョムサップさんが服役中も、彼女の無実を信じる同僚らによって事件の証拠収集が行われていた。同僚らは事故車と思われる車両を突き止め、中古車購入を装って所有者に接触。交渉を続けるうち、その男性から「05年に、ナコーンパノム県で一度、接触事故を起こしたことがある」との話を引き出すことに成功した。
同僚が、その事故で1人の男性が死亡し、チョムサップさんが冤罪で服役中であることを告げると絶句。彼女の無実を証明するため、自分が(真犯人であることを)証言すると約束した。
チョムサップさんは15年に恩赦で釈放後、事件の再審を行うために法務省に証拠と願書を提出。16年12月、法務省はこれを受諾し、現在、ナコーンパノム裁判所で再審理が行われている。
世間は、事件当時、証拠不十分であったにも関わらずチョムサップさんを逮捕した警察を糾弾。これに対し警察は、「チョムサップさんは無罪を装うために男性を雇い、交通事故に関する虚偽の証言をさせた」と反論。当時の捜査は公明正大に行われ、ひき逃げの犯人はチョムサップさんで間違いない。彼女はタイの司法制度を混乱させ、警察のイメージを傷つけるために言ったに過ぎないとした。
だが、男性にとっては(虚偽の証言をする)メリットはなく、世間は警察の見解に対し、冷ややかな反応を見せている。
チョムサップさんは警察の一連の言動を受け、「私が嘘をついていると思われても構わないが、真実は一つ。公正な判断が下されると信じている」と話した。

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