インタビュー タイの新潮流
WiSE編集部 RyDEEN Co., Ltd.
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2017.07.25

「世界のスタンダードを目指します」

マネージングダイレクター(社長)
鐘川 司

《プロフィール》
かながわ つかさ

■福岡県出身。1962年生まれ。1985年大阪外国語大学卒。
電器業界を経て2013年象印マホービン入社〜現在に至る
■座右の銘:素直な心
■愛読書:ジャレドダイアモンド・村上春樹
■尊敬する人物:妻
■趣味:走ること、料理(食べる・作る)、街歩き
■愛用の腕時計:BVLGARI
■よく見るウェブサイト:Bangkok Post英語版・Huffpost
■休日の過ごし方:タイ語の勉強(タイ文字挑戦中)

 


 

事業内容を簡単にお聞かせください
ありがたいことに日本で「象印」と言うと、水筒(ステンレスマグ)や炊飯ジャーをすぐに連想して頂けるくらい認知されるようになりました。ただ、タイでの商品取り扱いは電気を要さない水筒やランチジャー、フードジャーのみを製造・販売しています。今後、炊飯ジャーやポットなど、電気製品も販売できるよう、まさに今準備を進めている最中です。国外でもおいしいご飯が食べたいと、炊飯ジャーのお問い合わせを受けることも多いので、乞うご期待ですね。

タイを含め、東南アジア全体を見ているため、出張も多いですが、各国のニーズを知るのも貴重な時間です。

タイ進出3年目ですね
はい。もともと1986年に「ユニオン象印」というグループ会社がタイに設立されていたのですが、そちらは販売を行わず製造拠点となる工場の運営のみでした。実際に、タイで本格的に商品の販売を始めたのは弊社ができてからですので、ここ3年ほどです。

まだ年数は浅く、さまざまなトライアルを続けて、タイ国内のニーズを探っています。1年目はタイの流れをつかむのに必死でした。2年目でタイ人の生活習慣や水筒に対するニーズを調査し、そのデータをもとに今年は商品PRに力を入れていきます。

どのようなPRを?
例えば、伊勢丹内のクッキングスタジオとコラボしてフードジャーを使ったワークショップを行ったり、タイで人気のバドミントンチームのスポンサーになったり、公道やフィットネスジムに広告を打ったり、今までにない取り組みを日々試しています。

まずはやってみて、タイ人の反応を見てどんどん次に繋げていきたいと思っています。

また、オフィスビルやショッピングモールのスペースを利用した物販イベントも昨年から始めました。データ上、水筒は女性のニーズが高かったこともあり、カラフルな水筒を集めて“かわいらしさ”を演出して目に留めてもらえるよう工夫しています。百貨店では、サイアムパラゴンやセントラルワールド、エンポリアム、ホームプロなどです。だいたい月に1回の頻度で、各スポットを回っています。

日本とタイでニーズの違いは?
市場ニーズの調査結果を見て、日本の水筒の捉え方との違いに驚きました。日本では今や、幼稚園や小学校に入学した時に学校で指定の水筒を購入するほど幼少期から必要とされるアイテムですが、タイではまだまだ子どもたちが日常的に使うレベルには至っていません。

現時点のユーザーは、オフィスワーカーが8割近くを占め、タイでマホービンと言えば大人のアイテムなのです。学生が手に取れるほど安い製品ではないので、その結果に“なるほど”と納得もしています。だからこそ、オフィスビルでのPRを強めています。先述したスポーツ場面での需要も少しずつ増やしていきたいところです。

御社の強みは?
日本の本社とともに「One Brand, One Standard」を掲げています。世界各国に商品を展開しながらも日本の品質を守り、ブランドのコンセプトを決して変えないという意思の表れです。タイの工場には日本からも見学者がよく来るのですが、製作工程、特に品質チェックの工程にとても時間をかけています。少しでも商品として落ち度があると、その時点で販売不可とするため「そこまでやるの?」と訪れた人たちに言われることもあります。だからこそ、自信を持って世界へ提供できるのです。

今後の展望は?
3年目の今年は、弊社にとって新たなステージへ突入した年だと考えており、現在バンパコン工場を拡張中です。タイ国内では水筒を年間1500万本生産する能力がありますが、工場ができれば1800万本の生産が可能になります。まずは、タイの人たちの水筒に対する意識を変えられるよう、暮らしの中からしっかりと製品を訴求していきたいです。

イベントは7月エムクオーティエ、8月はゲートウェイ・エカマイで開催予定
イベントは7月エムクオーティエ、8月はゲートウェイ・エカマイで開催予定

 


 

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