インタビュー タイの新潮流
WiSE編集部 RyDEEN Co., Ltd.
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2017.08.07

「タイはNo.1パートナーですね」

バンコク事務所 所長
山室 芳剛

《プロフィール》
やまむろ よしたか

■京都府出身。東京大学卒業後、2006年経済産業省入省。IT、コンテンツ産業担当等を経てJETROバンコク事務所出向。
AOTSバンコク事務所所長、現在に至る。ハーバード大学行政学修士。
■愛読書:福本伸行(カイジ、銀と金、天など)
■趣味:アニメ、漫画鑑賞
■座右の銘:順道制勝
■尊敬する人物:鳥居元忠
■バンコクの行きつけの店:日本亭
■社用車または愛用車:カムリ
■よく見るウェブサイト:時事通信

 


 

略称をHIDAからAOTSに変更されましたね
2012年の組織再編でHIDAとなったのですが、海外では協会創立時の「AOTS」の略称が浸透していることから、今年7月に英文名称を改め、AOTSとなりました。

我々のミッションは、海外に進出した日系企業で働く現地ローカルスタッフの人材育成のため、日本(日系企業本社等)で研修を受けるための支援と、海外へ日系企業本社等の日本人技術指導者を派遣するための支援の2本柱です。1959年の協会創立後、全世界から約18万人の研修生の受け入れや、日本の専門家8千人の派遣などを行ってきました。そのうち、タイは、1970年の現地事務所設立を経て、延べ2.4万人を受け入れ、技術者2千人を派遣してきた最大のパートナー国です。

山室さんは、別のミッションも抱えていると伺いました
アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)の事務局代表を兼務しています。「日アセアン経済大臣会合」の下に設置された組織であり、日本のアセアン向け産業協力政策のとりまとめや実行を行っています。現在募集中の具体的なプロジェクトとして、アセアン域内の日系企業の取引先や出資先等の現地企業を対象とした、管理者層や技術者層の人材育成支援事業なども行っています。どの企業の方々もローカル人材の育成に尽力されています。

タイに設立したと言っても、母体はやはり日本企業です。現地に全てを合わせるわけにはいかないジレンマもあります。そこで、多くの企業が研修を実施されていますが、その負担を支援するのが我々の事業です。

どういった業種が増えていますか
タイでは製造業の中小・中堅企業のご利用が多いですが、省エネルギーや研究開発等の研修を希望される企業が増えています。また、最近は飲食業、IT関連などのサービス産業も増えています。それだけ、アセアンに進出している日系企業が多様化してきたということです。日本で実施する各企業での実地研修(個別研修)の前にAOTSで提供する導入研修は9日間、6週間、13週間の3コースに分かれています。内容は日本語学習と日本事情紹介、生活案内等の研修を行い、企業での実地研修を円滑に進め、タイ帰国後も学んだ技術を生かして活躍できるよう支援しています。企業の皆さまが、これらの支援事業をご活用いただくためのアドバイスも行っています。

泰日工業大学はAOTSのOBが立ち上げたと聞きました
1973年にAOTSの同窓生や元日本留学生がタイで泰日経済技術振興協会(TPA)という団体を立ち上げたのですが、そのメンバーが母体となって10年前に泰日工業大学が設立されました。バンコク高速道路・メトロ社の上席役員やタイ産業界の幹部として働いているメンバーも多いです。それが50年という歴史の重みですね。長期に亘るAOTSの支援を通じ、人材輩出の仕組みがタイで自立化しつつあることは間違いありません。

最近では、AMEICCとして日本政府からの拠出金を預かり、アセアンの大学に日本企業と協力して寄付講座を次々に立ち上げているのですが、同大学にも新たに自動化やデザイン開発といった高度な技術を習得するためのコースを設置していきます。ちなみにAOTS、AMEICCともに、タイからアセアン全域をカバーしており、タイ以外のご相談もお受けいたします。ご関心の際は、まず当事務所までご相談ください。

海外赴任は初ということですが
留学経験はありますが、初の海外勤務です。以前は、同省のコンテンツ産業課という部署で、日本のアニメやマンガ、ゲームといったコンテンツの海外PRに取り組んでいました。バンコクに溢れる日本のコンテンツや映画「君の名は」にハマるタイ人を見て、日本のコンテンツ産業が競争力を持っているのを肌で実感しました。

ご関心の際は当事務所まで。電話 02-255-2370
ご関心の際は当事務所まで。電話 02-255-2370

 


 

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