インタビュー タイの新潮流
WiSE編集部 RyDEEN Co., Ltd.
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2017.09.05

「伸びしろある国、選択肢広がるビジネス」

バンコック駐在員事務所 所長
八木 英行

《プロフィール》
やぎ ひでゆき

■1969年生まれ。京都府出身。立命館大学法学部卒業。92年入社。現在に至る。
■座右の銘:一期一会
■趣味:ゴルフ
■愛用の腕時計:オメガ
■愛用の鞄:TUMI
■休日の過ごし方:ゴルフ、旅行
■社用車または愛車:トヨタ フォーチュナー(社用車)

 


 

2度目のタイ赴任と聞きました
最初の赴任はトレーニーとして、1995〜96年に1年間、当時は旧大和銀行の時代でした。2014年からの再赴任は、所長として、バンコック駐在員事務所のさらなる質の向上が主なミッションでした。弊社のバンコック駐在員事務所は、旧行時代を含めて約30年の歴史があります。すでにお客さまの数も1200社を超え、提携銀行出向者の3名を加えた合計5名の日本人駐在員ですべてをカバーできていない現状を、少しでも改善するのが命題です。

日常的には、新規のタイ進出や資金調達のご相談が多いです。資金調達については、相談ベースから具体的な段階に移行した際は、提携先のバンコック銀行を通しての融資という流れになりますが、地場大手のネットワークを活用できるメリットは大きいです。

不景気と言われるタイですが
一般的には景気が悪いと言われていますが、日本の過去25年間と比べると、タイの景気は悪くないと思っています。むしろ、伸びしろや総合力という点では、魅力ある国です。設備投資や外資の進出も以前よりは鈍化していますが、全体を見れば着実に伸びています。

タイは、製造業という点では成熟しましたが、サービス分野では足りない点も多く、ビジネスチャンスは大いにあります。最近の日系企業で言えば、メンテナンス会社や販売会社を新たにタイに作る例が増えています。つまり、市場価値が高まったことで、製造拠点から販売拠点に移り変わっているわけです。

ポテンシャルはあると
十分あります。タイ+1の動きもそうですが、タイで完結していたサプライチェーンをASEAN全体に拡大させることで、タイを拠点にあらゆるビジネスの動きができるでしょう。つまり、企業の特色やビジネス戦略によって、多種多様な可能性を模索することができるのです。

これほど、選択肢の多い地域はないでしょう。象徴的な例を挙げると、タイでタイ人向け私立中学校を開校した日本のお取引先もおられます。日本は少子高齢化が進み、私立学校の生徒確保は厳しさを増しています。もともと、タイ人留学生を受け入れていた経緯もあり、思い切ってタイに私立中学を作り、卒業後はそのまま日本の高校で受け入れるという流れを築きました。留学というハードルも下がり、日本の高校卒業後は、逆にタイの大学に入るという選択肢でき、非常に面白い試みだと注目しています。日本にいる営業担当者には、「色眼鏡で見ず、あらゆる企業に可能性があるのがタイ」だと伝えています。

18年ぶりのタイは大きく変わったと思いますが
富裕層の質が変わり、中間層が増えたのを肌で感じました。建物、服装といった街で見かける全てのレベルが高まり、タイに住む日本人としては、住環境がガラッと変わりました。正直、以前の赴任の際は、年齢が若かったこともあり、帰りたいと思った時もありました。当時は携帯もインターネットもなく、日本のテレビを見ることもできませんでしたから。日本食の店も少なく、BTSもありません。シーロムに住んでいると、スクンビットやトンローに行くことなんて、まずありえませんでした。

間近で発展を見れたわけですね
高度成長期を体験した先輩達のように、国の発展をまじまじと体験できることはなかなかありません。個人的には、極めて大きな財産となっています。スタッフも30年という歴史に裏打ちされた人材も育っています。当然、トップとしてのマネジメントの面で悩むこともありますが、それも含めて所長という責務を負っているわけです。タイではタイ人には勝てません。だからこそ、“タイのりそな”を率いる人材を育てるのも命題です。3年が経ちましたが、やりがいが尽きることはありません。

バンコクのイベントで、弊社のマスコット「りそにゃ」とボランティア活動に参加
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