インタビュー タイの新潮流
WiSE編集部 RyDEEN Co., Ltd.
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2017.12.01

「モスブランド確立が最優先」

MOS FOODS SERVICES(THAILAND)
榊原 正一/strong>

《プロフィール》
さかきばら しょういち

■埼玉県出身。1966年生まれ。84年モスフードサービス株式会社入社〜2011年タイ駐在〜現在に至る
■趣味:ゴルフ、お酒
■尊敬する人物:櫻田慧(モス創業者)
■バンコクの行きつけの店:タニヤの居酒屋「魚ふく」
■愛用の腕時計:SEIKO
■よく見るまたは、活用しているウェブサイト:newsclip、Yahoo!
■休日の過ごし方:ゴルフ、TV鑑賞

 


 

タイ進出の流れを伺えますか?
2007年3月に、タイ1号店をセントラルワールドにオープンしました。当時はタイ企業との合弁会社でしたが、基本に立ち返ろうと大手銀行のタイ法人と組んで新会社を設立し、モス主導でタイ事業を運営する体制に切り替えました。本社とそのまま連動出来るので、これまで以上に“モスらしい”スピーディーな展開ができると思います。

今は、会社の基盤づくりの時期だと考えています。バンコク都内にあった7店舗を4店舗に縮小させました。将来的に、タイ全土へ向けて広く展開していくためにも、まず範囲を狭めてサービスの質を高めていこうと考えました。現在は6店舗、年内にはオンヌットとセントラル・ラマ3に新店舗をオープン予定です。

タイにおけるブランディングについて
日本同様、食材に徹底的にこだわっている点は強みです。例えばトマトに関しては、「桃太郎」という品種をタイに持ち込み、栽培しています。他の野菜は、タイ国内の中で質・鮮度ともに高いものを厳選して使っています。将来的には日本のように、どこどこ農家の誰々さんというような“顔が見える食材”を使っていきたいと考えています。

あとは、安全・安心・健康の3本柱です。先に話したように選りすぐりの食材を使っているので、みなさんには安心して口にして頂けます。

タイと日本のメニューの違いは?
基本的なメニューは日本と同じです。タイではフィッシュバーガーや照り焼きチキンバーガー、モスチーズバーガーが安定した人気を誇っていますね。お客さまを飽きさせないために、隔月でタイならではの期間限定メニューも考案しています。前回は、タイ人にも大人気のくまモンとコラボした「くまモンライスバーガー」を販売して大きな反響を頂きました。今月から年末にかけては、「旨辛チキンバーガー」を販売中です。

期間限定メニューを利用してタイ人の反応を見て、好みや嗜好を知って、次の課題を見つけていく。タイ国内においてはまだまだ認知度が高くないので、トライ&エラーを続けながら、自分たちから発信していくことを常に心がけています。今年でタイ進出から10年経ちましたが、まだまだこれからですね。

価格設定の狙いは?
タイ国内では、62Bから185Bと幅広い価格帯を設定しています。食材の質を大切にしているからこそ、大きく価格を下げられないのですが、出来る限り多くの人にご利用してもらえるように寄り添えればと思います。

タイの健康志向の高まりについて
ここ数年でタイ国内の健康に対する意識が大きく変わってきているのを、肌で感じています。少し意外だったんですが、タイの若い女性を中心に「レタスバーガー」を注文する方が増えていますね。ジムやランニング、自転車といった健康志向のライフスタイルが浸透してきていることは、モスバーガーにとって追い風です。

アジアでの展開は?
現在、8カ国、9拠点(中国に2拠点)を持っています。全部で345店舗。台湾が一番古く、1991年に開業しました。台湾だけで250店舗を占めています。その後にシンガポール、香港、タイの順番で開業してます。そこからインドネシア、中国、オーストラリアですね。日本本社では、海外で400店舗というのがひとつの目標でもあるので、タイでもその一角を担えるようにするのが、私の使命です。

今後の展望は?
タイ国内にモスブランドを浸透させることが第一です。そのために、先にも話しましたが店舗数を増やすことが身近なテーマです。まずは10店舗。バンコク都内で認知を高めた後に、郊外へという流れを想い描いています。ただ、店舗を増やしたことによって商品のクオリティが下がっては本末転倒です。これまで以上にスタッフ教育に注力していきます。

 


取材・文 山形


 

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