WEEKLY WiSE EYE~タイの社会・政治・経済コラム
WiSE編集部 RyDEEN Co., Ltd.
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2018.04.04

“高齢者シティ”誕生へ

 

5年後、タイの高齢者人口は20%超え!?

 


今や日本は、4人に1人が65歳以上とされる「超高齢社会」。そんな日本の背中を追うように、ここタイでも高齢化が加速している。

現在、タイの高齢者人口の割合は17.1%。すでに「高齢社会」に足を踏み入れている。さらに5年後には、それが20.6%に達し、5人に1人は高齢者になると予想されている。

それに先立ち、健康医療にノウハウのあるトンブリー病院グループは、高齢者に向けたヘルスケア施設を提供する「JIN WELL BEING COUNTY」プロジェクトを進めてきた。対象エリアはパトゥムタニー県。初期費用として、44億バーツの投資を見込んでいる。

同プロジェクトで用意された住居施設は、全1380部屋。43〜46㎡と63〜66㎡の2種類から選べ、それぞれ400万バーツと600万バーツで購入可能。施設内では、住居者それぞれに合った食生活をサポートすると共に、運動不足解消のためのアクティビティや治療法なども提案してくれるという。さらに、レストランやコミュニティモール、スパ、映画館、カラオケ、ケアセンターなど無料・有料含めた40種類の高齢者向けサービスを提供予定と、さながらひとつの街のようだ。

同グループのタナーティップ次長は、「高齢者向けのワンストップサービスを提供するのは、タイ国内で初めてのこと。単なる施設としてではなく、“高齢者シティ”として老後を楽しく過ごせるよう、さまざまなサービスを提供していきたい。また10年後には、高齢者全体の10%をサポートすることを目指す」と抱負を語る。現時点で、同施設は多数の予約を受けており、とりわけ富裕層の独身女性が目立つという。年内には入居を開始する予定だ。

同様のプロジェクトは本件だけでなく、チェンマイやサムットプラカーンでも検討され、超高齢社会へ向けた取り組みが動き出している。今後、老後の豊かな暮らしぶりをSNSでシェアするタイ人も現れるかもしれない。
ただ、あくまでもこれは富裕層に向けたハイエンドなサービス。一般層へ向けた堅実な対策も、早急に着手する必要がある。

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