ナンパジョークの手痛い代償

バンコク都内で起きた爆発事件から3ヵ月
終結宣言が発表された直後に発生した笑えない事件

今月2日、ドンムアン空港発ハジャイ行きのライオンエア機に乗った男性が、「虚偽の申告によって、飛行機や旅客の安全を脅かし、運行を妨げた」として、タイ航空航法第22条に抵触。同日逮捕された。

現地メディアによると、この男性は、手荷物を収納棚に上げようとしたキャビンアテンダント(以下CA)の女性に対して、「爆弾が入っているから、注意してね」と、嘘か冗談かわからない口ぶりで伝えた。

CAが真偽を尋ねるも、男性は無視を続けたため、『本物の爆発物の可能性あり』と判断。乗客は全員降機を余儀なくされ、その便はキャンセルとなった。
その後、警察に引き渡された男性は取り調べに対し、「CAをナンパするつもりでジョークを言った」と釈明。保釈金7万5000バーツを支払い、当日保釈となったものの、ライオンエア社は損害賠償を請求すると発表した。この民事訴訟で、航空会社側が勝訴した場合、賠償金額は200万バーツ以上になる可能性があるという。

今回適用された法律は、今年2月に制定されたばかり。中国人観光客の増加に伴い、彼らが機内で暴れる事由が多発し、問題になっていた背景がある。違反した場合には、5年以下の懲役、または20万バーツの罰金が科せられるという厳しいもの。飛行中に起きた場合はさらに重くなり、5〜15年の懲役、または罰金20万〜50万バーツ(またはその両方)となる。

同様の騒ぎは、今年6月にもプーケットで起こっている。こちらは、持参した水を機内に持ち込めないことに腹を立てた女性が、「爆弾を作れる水を持っている」とCAを脅したというもの。検査の結果、この女性の虚偽が判明したが、フライトは2時間の遅延、141人の足に影響が出た。
男性は、軽い気持ちで言ったジョークが、ここまでの騒ぎになるとは思わなかっただろう。バンコクでの爆発事件で航空関係者が神経質になっていたのは当然で、軽率だった感は否めない。
「知らなかった」じゃ済まない、高い勉強代を払うハメになった男性。我々も軽率な発言には、十分注意したいものだ。

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