バンコクは渋滞都市、世界1位の理由とは?

サバーイなタイ人は、交通渋滞でイライラしない。
バンコクの渋滞問題が解決されない本当の理由とは?

バンコクが世界屈指の渋滞都市であることは周知の事実だが、英国BBCが発表した「渋滞が深刻な都市」で、堂々1位に輝いてしまった。

不名誉な結果ではあるが、一方でこれは“経済成長の証”でもある。新車が高嶺の花だったのは昔の話。2011年9月から始まった「マイカー減税」の後押しもあり、国民にとって新車はぐっと身近な存在になった。タイ工業連盟(FTI)自動車部会が発表した今年8月の自動車生産台数でも、前年同月比37.3%増と売上は好調。渋滞に拍車がかかりそうだ。

とはいうものの、百害あって一利なしの交通渋滞。政府としては緩和を試みたいところであり、さまざまな緩和策を打ち出しているものの、それがうまくいかないのは、国民性も考えられる。

たとえばタイでは楽チンといったニュアンスを持つ“サバーイ”という言葉をよく耳にするように、日本人に比べ、面倒臭いこと、疲れそうなことをできるだけ回避しようとする傾向がある。バンコクの帰宅ラッシュ時の渋滞は驚異的で、1km走るのに1時間以上かかるという話も珍しくない。それでも、面倒な乗り換えがある電車やバスを使うより、渋滞にハマっているほうが“サバーイ”なのである。

しかも、バンコクにある多くの信号機は切り替えが警官による手動。切り替えるタイミングもマイペースであるため、信号の待ち時間に規則性がなく、これもまた大いに渋滞に貢献している。

きっとタイ人は「渋滞1位」なんて気にしていないのだろうと思いきや、怒り心頭に発しているのが、不動産専門マーケティング・コンサルティング会社のソーポン・ポーンチョークチャイ博士。「今回の調査はBBCの視聴者に限られたアンケートであるため、信憑性がなく、結果は事実無根。名誉を傷つけられた」と反論している。

ちなみに同氏の見解は1位ジャカルタ、2位マニラ、3位がバンコクと、やっぱりバンコクはランクイン。もしかすると東南アジアはどの都市も、待つことより、クーラーのよく効いた車内で“サバーイ”なドライブをするほうがいいのかもしれない。

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