映画業界に激震が走る

国内最大の映画制作会社GTHが年内で解散
好調な業績にも関わらず事業停止する理由とは?

13日、タイの映画業界とファンに衝撃が走った。タイ最大の映画制作会社GTHが年内の解散を発表したためだ。GTHは、大手レコード会社GMMグラミー、映画制作会社のタイエンターテイメント、ハブ・ホー・ヒンの3社合弁企業。2003年に3社が共同制作した「ファン・チャン」が大ヒットを記録。この成功をきっかけに04年、GTHを設立した。その後は映画「サック・シード」、ドラマ「ホルモン」など、人気作を世に送り続けてきた。とりわけ映画「ピー・マーク」は国内興行収入10億バーツと、歴代1位を記録。日本でも邦題「愛しのゴースト」として公開され人気を呼んだ。名実共にタイ映画業界の旗手であった同社が、なぜ解散を発表したのだろうか?3社共同会見では、会社の運営方法に関する見解の相違が原因として挙げられた。GMMグラミーのブサバー・ダオルアンCEOが「3社の考え方の違いが明らかになり、溝が埋まらなかった」と言う通り、タイエンターテイメントは、GTHをタイ証券取引所に上場させることを希望。一方、ハブ・ホー・ヒンは、数年待つべきだと主張した。両社に歩み寄りの可能性がないと判断したGMMグラミーが「3社の良い関係を守るため」とし、12月31日付けでの解散を提案。今回、了承に至った。なお、GTHが制作した作品の権利は、GMMグラミーに移管される。ハブ・ホー・ヒンのゲン・チラCEOは「11年間、このチームで映画を作れて、素晴らしい経験だった。GTHは解散するが、今後も映画を作り続けたい」と話す。タイエンターテイメントのウィスートCEOは「GTHは幕を閉じるが、タイ映画まで終わるわけではない。今回の解散が、タイの映画産業に新たな枠組みを生み出し、タイ映画がさらに発展することを望む」とコメント。泥沼の展開ではなく、3社がスマートに解散を選択したことがせめてもの救いだが、業界の牽引役が失われたことも事実。今回の件を乗り越え、香港やインドのように、世界の映画ファンが「タイ映画」を一つのジャンルとして認識し、新作を待ちわびる未来が訪れることを切に願う。

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