大麻は未来の救世主?

 

アジア初の医療大麻解禁に向けて
タイでは今、着々と準備が進んでいる

 

今年5月15日、タイ国内で大麻を使用した医療研究についての法案が閣議で承認され、これまでの動物を限定とした研究対象がヒトにまで拡大されると発表された。

保健省のソーポン大臣補佐官は、「タイの伝統医学では大麻から作られた薬によって、肝臓癌やてんかんなどを治す効果があると言われてきた。また近年、世界各国の医療場面では医療大麻を用いて治療を行った病例がある」と言及。前述した伝統医学における大麻への理解・認識や、大麻を栽培するための土壌など、社会的な受け入れ体制がタイには整っていると続けた。今回の承認を契機に、大麻の医療化に向けた研究・開発が加速することは必至だろう。

しかし、「大麻=身体にとって害」というイメージを持つ人も多いのではないか。そもそも医療大麻とは、大麻に含有される薬効成分(カンナビノイド)のみを使ったれっきとした製薬療法。欧米では医療大麻の合法化が20年以上前から始まっていたが、アジアにその潮流は訪れておらず、タイが初めて。日本では大麻取締法の規制により、医療研究であっても大麻の所持は禁止となっている。

同プロジェクト進行のため、現在タイ政府は小委員会を設置し、計画案の詳細を詰めているという。法案の施行は、官報に公布される来年2月以降と予想されている。既存のイメージを払拭し、ヒトを救う新たな役割を果たせるか。その経過を見守りたい。

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