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Topic of THAILAND タイの社会問題早わかりコラム  


第64回 アユタヤで洪水発生、その原因とは?

乾季真っただ中である2月にも関わらず、
雨季のような激しい雨がアユタヤ県を襲い、一部地域で洪水が発生しました。

  昨年の大洪水や今年に入ってから北部や東北部などで深刻化している干ばつなど、タイではここ最近、異常気象が続いています。乾季であるこの1月と2月にはアユタヤ県を集中豪雨が襲いました。その影響もあり、チャオプラヤー川上流のターク県にある東南アジア最大の貯水ダム、プミポンダムの貯水率が1月下旬の時点で88%にまで上昇。例年であれば、この時期の貯水率は60%ほど。そのためタイ当局は今年の洪水を防ぐためダムの放水を始めました。
  放水と激しい雨の影響で、アユタヤ県ホワウィン郡を流れるチャオプラヤー川支流のノイ川流域で洪水が発生し、250世帯や農地が浸水。一部地域では80㎝まで水位が達しました。郡長のタネット氏は「ノイ川流域でこのような小規模の洪水は毎年5、6回起きているから異常なことではない。しかし、心配なのは洪水が2月という早い時期に発生したこと」と述べました。

  アユタヤ県は「放水量はすぐに減少し、ホワウィン郡の洪水被害は改善されるだろう」という見通しを発表しました。
  アユタヤで発生した今回の洪水の一因は、ダムの放水だと見られていますが、プミポンダムの管理ダイレクターのナロン氏はそれを否定。「ダムの放水はアユタヤの洪水と直接の関係はない。被害が出た地域は平地であり、局地的な大雨が降ったことが原因だと思われる」と述べました。

  プミポンダムは今後も雨季に備えて、当面は放水を続ける予定だといいます。
  一方、アユタヤの住民たちの間では、ダムからの放水と季節外れの大雨により、洪水が再度発生するのではないかという心配が募っています。その結果、洪水対策としてボートを購入する人が増加。「今は1日平均で6隻売れています。特に人気なのが、2〜3人用の5500バーツのボート。在庫もあとわずかで工場に大量発注しなければいけない状態ですが、工場の生産が追いついていないんです」と話すのはアユタヤ県内のボート販売店店員。今後もボートを購入する人は日に日に増えていくと見られます。
  また、多くの日系企業が入居するアユタヤ県のロジャナ工業団地では、敷地の周りの堤防を強化し、洪水に備えるとのことです。
  昨年の洪水では政府の対応に非難が集中しました。ところが今回のアユタヤの洪水があった後も政府の支援の見通しはたっていないようです。

 

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