サハ東急

「約100年の街づくり実績をタイでも」
マネージングダイレクター 須山 真慈

《プロフィール》
すやま しんじ
■1971年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学理工学部建築学科卒業。1994年東京急行電鉄株式会社入社、2017年サハ東急社長〜現在に至る
■座右の銘:問題を「プラス受信」、ピンチはチャンス
■趣味:旅行(特にオーストラリア)
■よく見るまたは、活用しているウェブサイト:NNA ASIA
■休日の過ごし方:テニス、ワインを楽しむ

 


 

「ハーモニック レジデンス シラチャ」の完成から3年が経ちました
東急電鉄及びサハ東急として、タイにおける初プロジェクトもおかげ様で3年が経過し、現在は全180戸のうち170を超えるファミリーのお客様にご入居いただいています。賃貸物件ということもあり、毎年、駐在員の任期満了に伴う入れ替えがある中で、高い入居率を保っていることが評価だと受け止めています。

 

「子育てにやさしい住まいと環境」にも認定されました
ミキハウス子育て総研による「子育てにやさしい住まいと環境」に海外で初めて認定されました。評価のポイントは、120㎡を越える一戸建て感覚でゆったりと過ごせる間取り、敷地内での歩車分離や緑豊かな遊歩道の設置、24時間セキュリティによる安全性の確保や入居者の各種ニーズに応えるフロントサービスを提供するクラブハウスの設置など、東急電鉄がこれまで培ってきた開発のノウハウを生かし、日本人駐在員とそのご家族が安心・快適に過ごせる環境を実現してきたからだと自負しています。同物件から徒歩圏内には、サハグループが誘致した内科、放射線科、歯科、救急科のクリニックも開業しました。ますます子育て世代にとって住みやすい環境になりますよ。

 

東急ならではの街づくりの経験が生かされたわけですね
それもあります。東急電鉄が約1世紀にわたって沿線開発を続けてきたノウハウが生かされている点は大いにあります。例えば、イベントを通して、そこに住む600人以上の日本人同士や知人、近隣住民とのコミュニケーションの場を創り出すほか、習い事、バンコクにお店を構える方による移動販売の誘致など、お住まいになる皆様の生活が豊かになる施策を続けています。

 

バンコクの分譲住宅にも参入
タイの大手不動産会社サンシリと日本の東急本体とサハ東急の3社で合弁会社を設立し、第1弾として「タカ ハウス」というコンドミニアム事業を開始しました。おかげ様で、予約販売開始から1カ月で9割を超える住戸にご予約をいただいています。

 

日系デベロッパーが続々と進出しています
そうですね。理由は日本と同様に鉄道の発展だと思います。現在、BTSとMRT、ARLを併せた利用者は1日110万人です。これを日本に置き換えると、東横線(121万人)、田園都市線(126万人)など、東京のひとつの大動脈と同等のレベルです。つまり、バンコクも都市化が進み、鉄道を使った都市構造が出来上がりつつあり、かつ、今後の鉄道新路線計画もあります。20代、30代のタイの方は、物心ついた時から鉄道のある生活を享受する人がどんどん増えています。これから、現状の都市形成も様変わりするでしょうし、そうなれば我々のプロジェクトも、いろいろな地域で可能性があると考えています。

 

第2弾、3弾はいかがでしょう
場所、事業性、戸建てかコンドミニアムなどの用途を含め、多角的に検討している段階です。

 

現地法人トップは初と伺いました
日本では、住宅事業畑を歩いてきました。東急沿線で約15年くらいでしょうか。海外事業に携わったのは5年ほど前で、ベトナムのビンズン新都心の開発でした。マンション事業の商品企画や品質管理などの担当課長をしていたので、海外事業における現地の品質管理と東急ブランドを照らし合わせ、品質を落とさず計画を進めることがミッションです。

 

バンコクでも、本格的な沿線開発が始まります
携帯電話もそうですが、日本で1世紀の実績と経験があるとはいえ、ここはタイ(異国)です。ガラパゴスにならないよう、現地ニーズをしっかりと掴んだ上で、日本の良い部分をつなぎ合わせるような開発が重要です。そのためにも現地企業(パートナー)と密な関係を築く必要があります。

 

ハーモニックレジデンスシラチャ クラブハウスにて、恒例のロイクラトンイベントを開催

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取材・文 北川


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