阪急阪神 不動産

「顧客第一主義を貫き、現場へ反映」

《プロフィール》
まつい ときよし
■1986年生まれ。東京都出身。東京電機大学大学院・未来科学研究科・建築学専攻卒業。2011年、阪急不動産入社~2017年4月タイ駐在〜現在に至る。
■座右の銘:人・本・旅の3つからしか人間は学べない
■愛読書:佐藤可士和の超整理術(佐藤可士和)、ノルウェーの森(村上春樹)
■趣味:旅行、読書、フットサル
■バンコクの行きつけの店:Thonglor Travellers Hostel & Cafe
■活用しているウェブサイト(自社以外):グロビジ!(http://g-biz.asia)
■休日の過ごし方:タイ国内外への旅行


 

タイ進出の経緯について
阪急阪神ホールディングスの長期ビジョン「深める沿線 拡げるフィールド」のスローガンのもと、阪急阪神不動産では海外での不動産分譲事業の規模拡大を目指し、2016年12月5日、タイ大手の「セナ・デベロップメント(以下セナ社)」と合弁会社「SENA Hankyu 1 Co., Ltd.」を設立しました。当初からアジアにおける住宅事業では、今後大きな成長が見込まれる中間所得層を中心に提供したいという狙いがあり、セナ社は弊社同様のターゲット層及びお客様の声を第一とする我々同様の理念を持っていたため、合弁会社の立ち上げが決まりました。

現在の手応えはいかがでしょう
今年9月までに5案件への参画を通して、私自身がタイで勉強させて頂き、セナ社の方々も日本を訪れて知見を増やす等して、プロジェクトがどんどん進化していると感じています。
また10月には、6号・7号案件となる「Niche Mono Ramkhamhaeng」と「PITI Bangchak」の共同参画を発表させて頂きました。両件共に中間所得層をターゲット(メインは1−2人世帯、サブに2人世帯+子ども)とし、前者では30階以上の高層棟2棟と、7階の低層棟3棟を予定しています。今年冬〜2019年春頃に販売を開始し、同年6月に着工、22年3月に竣工予定です。一方、後者は19階建て、販売開始は前者同様ですが、着工は同年9月、竣工は21年3月を予定しています。本事業により、タイの分譲マンション事業参画戸数が6000戸を突破しました。

タイにおける事業の特徴は?
セナ社との共同事業では、「Geo fit+(ジオ・フィット・プラス)」という弊社とお客様の双方向コミュニケーションのサイクル型プロジェクトに注力しています。商品企画において、暮らしを快適にする「days」、環境にやさしい「eco」、もしもに備えた安心な暮らしを提案する「sonae」、誰もがいつまでも暮らしやすい「stage」。この4つの観点を重視すると同時に、弊社のマンションに居住する方々の声をヒアリングし、カタチにしていく流れの総称です。
例えば、収納の位置に満足できていないという声を頂いたら、実際に現場を訪れて確認し、実寸サイズの改良案を作成し、体感する。そこで問題がなければ物件に落とし込み、改良点があればさらにテストを行います。そして物件化した後も、アンケートなどでお客様の声を汲み上げるサイクルは変わりません。繰り返し、より快適な空間を目指しています。
当プロジェクトは今まで日本のみで採用しており、海外で取り入れたのはタイが初めてでしたが、アンケート調査やモデルルームでのモニター会を実施することで、タイのニーズを把握する機会に繋がっています。また、セナ社からも「素晴らしい商品企画だ」と評価して頂いています。

BTSやMRTの延伸・開発が進んでいますが、それに伴う計画も?
もちろんです。もともと駅があるエリアの需要に加えて、タイでは道路交通のアクセスが非常に重要だと認識しています。近年、日本では“駅近”を推奨していますが、タイは車社会かつ渋滞社会。日本の感覚が通じないタイの道路事情などはセナ社の意見を伺い、各エリアの潜在的なポテンシャルを教えて頂き、新たな視点から事業を展開しています。

タイと日本の違いを感じる点は?
大きな違いは、競合と言われる同業他社との交流が深いことです。「同じ日本企業同士、タイの不動産業界に日本のノウハウを浸透させていこう」という同志のような関係性を感じます。こんな体験は日本では感じられなかったことですし、海外で働いて良かったと感じることのひとつですね。

今後の展望をお聞かせください
来年からベーリンエリアの物件が竣工し、実際に住んでもらうというタームに入ります。そこでの反応や意見を伺いながら、1年、2年、3年と経った時にどのような声が出てくるのか。そちらを今後のプロジェクトへと反映していきたいと思います。


 

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