NECタイランド

発展途上の場所にITインフラを通し活気を

社長 佐藤 広志

《プロフィール》
1962年生まれ、神奈川県出身。1986年早稲田大学卒業、同年日本電気(NEC)入社、92年インドネシア駐在事務所、2000年NECネットワークス海外営業本部、04年PTNECインドネシア、06年PTNECインドネシア社長、10年NEC中国·アジア·パシフィック営業本部副部長、11年NECタイランド社長。現在に至る。


 

「発展途上の場所にITインフラを通し、街を活気に溢れさせたい」

―タイのIT市場は将来性もあり、成長期を迎えたと言われます
佐藤 ご存知の通り、タイのIT産業は成長期に入ったばかりです。市場規模も日本の約25兆円に比べると、5000億円程度と非常に小さな市場です。ただ、日本が成長率1%以下のなか、タイは年5%以上で伸びています。非常に伸びしろがある魅力的な市場です。

業績はいかがですか
佐藤 業績は、タイのIT市場の成長以上に伸びています。2012年度は前年の洪水被害の影響があったにもかかわらず、前年比15%増となりました。復旧作業も終えた今年は、約30%増を見込んでいます。

成長市場であるタイで生かせる御社の強みは?
佐藤 IT産業といっても裾野は広く、プラットフォームと言われるハード分野からソフト面でのアプリケーションなどがあります。また、企業向けでは、製造プロセスを円滑に動かすためのITシステムやネットワーク環境の整備。コンビニエンスストアのPOSシステム管理などさまざまです。さらに、タイ政府が景気刺激策として進めるタブレットPCの普及といった政府系IT市場もあります。つまり、事業が高度化することで手作業から機械化に、ソロバンから会計ソフトに変わったように、ITというのは社会が高度化するほど活躍の場が広がるのです。そういった意味で、当社は幅広いIT関連分野の窓口を持っていますので、どの分野でもタイのIT化に貢献できると思っています。特に、当社の強みは自前のITコンサルタントを抱えていることでしょう。顧客である企業の事業内容に合わせたシステムを、パートナーとして一緒に構築することで、業務の効率化や売上げアップに貢献できると自負しています。

総合電機メーカーならではですね
佐藤 当社は、ICT企業であると同時に製造メーカーでもあります。そこで現在、NECグループ全体では自社のSCM(サプライチェーン・マネジメント)改革のノウハウをもとに製造業の「ものづくり」を革新・強化するビジネスを「NECものづくり共創プログラム」 として開始しました。なかでも、タイでは日系の製造メーカー向けに、ITアセット「ERP/SCM」「倉庫管理」「資産管理」「設計情報管理」を、ITソリューションとして提供しています。

活躍の場は広がりそうですが、将来的にタイのIT市場はどこまで拡大すると見込んでいますか?
佐藤 すでに当社の顧客シェアは、タイローカル企業が6〜7割で残りが日系企業となっています。IT化の波は、中小企業まで押し寄せていますよ。2015年にASEAN経済共同体(AEC)が発足すれば、経済活動圏が広がることは明らかです。そうなると、必然的にタイ企業にとっての次の競合相手は中国やAEC以外のグローバル企業となります。競争が激化し、さらなる経済スピードが求められることで、事業の効率化=IT化はさらに進むでしょう。

赴任して2年と聞きました
佐藤 現在、約350人のスタッフを抱えていますが、聞いていたほど、ジョブホッピングをするスタッフも少なく、核となるローカルスタッフを中心にまとまっていると思います。タイには、洪水後すぐに赴任しましたが、あの大変な最中に、右も左もわからない社長を迎えたにもかかわらず、混乱なく復旧作業が進んでいたのが印象的でした。優秀な人材に支えられている証拠です。

タイの前は、インドネシアに2度赴任されたそうですが
佐藤 1度目は、1990年代のスハルト政権が倒れた頃の社会騒乱の真っ只中でした。学生デモが頻発し、結果的に日本人すべてに国外退去命令がでたほどです。ただ、私は居残り組として、情報収集やアセット管理に携わりました。初の海外赴任としては、忘れられない経験となりました。

まさに死線をかいくぐってきたわけですね
佐藤 2度目の赴任だった2000年代も色々ありましたよ。オーストラリア大使館やマリオットホテルなどが爆破される爆弾テロが相次ぎ、04年にはスマトラ島沖地震も体験しました。津波でさらわれたスタッフを全員無事に発見できたことは、本当にうれしかったですね。インドネシアへの赴任は、私の人生にとって大きな分岐点となったことは間違いありません。

仕事面ではいかがでしたか?
佐藤 電気が通ったばかりの地域に携帯電話を普及させるビッグプロジェクトにも携わりました。スマトラの地震後は、軍隊が行方不明者を捜査している最中、通信インフラの復旧に奔走したのが印象的でした。何より、どの赴任先もIT市場が成長期に入ったばかりの地。インフラが通い、街は活気に溢れ、人々の生活レベルがみるみる上がっていくんです。タイもそうですが、成長体験を共に味わい、笑顔の絶えない環境で働けることは本当に幸せです。

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