“ロットゥー”10年問題

 

安い・早い・広範囲という三拍子揃った送迎車
“ロットゥー(バン)”1800台以上の処分を発表

 

陸上運送局のチャードチャイ局長はこのほど、「バンコク首都圏内、バンコクと地方間、地方間で10年以上走行するバンを処分する」と発表した。現時点で該当するのは248台だが、年内に1800台以上の処分が確認されている。バンのオペレーター協会は、利用可能期間を15年に延長するよう求めたが、安全性の理由で却下された。

バンの魅力は、とにかく安いこと。また通勤や里帰り、旅行など、BTSや大型バスのルートを埋めるように小回りよく走るため、地元に根づいた“庶民の足”とも言える。バンコクでもっともバンが集まる「ビクトリーモニュメント乗り場」では、年内に819台が処分予定だという。車両数の激減によって利用者からは、「自宅付近はバスも電車も通ってないため、バンが減るのは困る」という声が上がる一方で、今回の方針に対しては賛同する声がほとんど。なぜなら、バンによる事故は多発しており、昨年は年間236件、負傷者906人、死亡者113人に上っている。一番の事故原因は運転手に起因するものだが、2番目に挙げられるのは車両トラブル。安全性を重視した方針に、当然ながら皆、好意的に受け止めている。

今後、違反者には最大10万バーツの罰金または5年の拘置が科され、そのバンの乗客は保険対象外になるという。加えるならば、日常的な利用者に向けた、車両減少に伴う新たな対策にも期待したい。

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