タイ人セレブの薬物判決

5年前に起こったタイ女優の麻薬密輸
冤罪を訴えるSNSの呼びかけに有名人が反応

 

2012年11月、タイの有名女優のユーイー氏が、コカイン密輸の容疑で逮捕された。一審判決で有罪が確定。懲役15年と罰金150万バーツが科せられたが、同容疑者は内容を不服として控訴。しかし、最高裁は今年3月15日に控訴を棄却。容疑者の最後の望みは絶たれたかに思えた。
事件をおさらいしよう。12年11月10日、ベトナム旅行を終え、ドンムアン空港に到着した同容疑者。すると、警察官から不審な動きを疑われ、荷物検査を受けると、持っていたお菓子の箱の中からコカインを発見。警察官が本人確認すると、「コカインは自分のものです」と自供。ベトナムで使用し、余った分だと自白し始めたため、御用となった。
ところが、同容疑者の夫で、獣医として、野生動物保護の活動家として知られるスペイン人、ラモース氏は、「事件は我々の活動によって損を被った有力人物による仕返しだ」と無罪を主張。逮捕後は、無罪を訴えながら、独自調査を開始した。そして、15年6月21日付けのバンコク・ポスト紙には、事件について「警察について不可解な点が多い」と反論を開始。罪状が「麻薬所持」から「麻薬密輸」に変更されていた点を挙げ、いつの間にか、逮捕状も「コカインを所持」との記載から「コカインを密輸」と変更されていたと明かした。すると警察は、逮捕当時は測定する機械がなく、実際の量が不明だった。事件後の捜査により、所持していた量で密輸と判断。罪名を変更したと発表した。
一方、夫の賢明な努力に促され、当初は自白した容疑者も裁判所の審問で、「コカインの量が少ないので、自白すれば釈放する」と警察に自白を強要されたと冤罪を主張。さらに同事件は、スペインで有名な同氏の活動によって、瞬く間にSNSで拡散。ツイッター上では「#freeyuyee」というハッシュタグまで作られた。そして、世界的歌手のシャキーラや、プロテニス選手のナダル、サッカー・アルゼンチン代表のメッシなどが相次いでツイッター上に、再捜査を求めるコメントを発信する。ただ、タイでは再審法はあるが、これまで適用されたことはない。世界的うねりとなった世論がタイの裁判所をどう動かすのか注目が集まる。

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