タイ経済、好調の波続く

低迷が囁かれるタイ経済の実情とは

 


数年前から話題に挙がる“タイ経済の低迷”。だが、11月に入ってから連日のように耳にするのは、“好調”を示す数値ばかりだ。

世界銀行が発表した各国の起業難易度を測る指標「ビジネス環境の現状 2018」では、タイは190カ国中26位。前回の46位から飛躍的にランクアップし、東南アジアではシンガポール、マレーシアに続いた。

経済担当のソムキット副首相は「この結果には大いに満足している。ひとえに皆さんのおかげだと感じている」とコメントした。財務省財政経済事務局のスウィッチャヤ局長は「今回の要因として、もともと25.5日間必要だった起業手続きが4.5日間に短縮したことが大きく影響しているだろう。また電力供給の項目、税金支払いの項目などのランキングも非常に良くなった」と冷静に分析した。

タイ国家経済社会開発委員会事務局パラメーティー氏は、「2017年第3四半期のGDPは第2四半期の3.7%から4.3%に成長してきており、その成長率はこれまでで最も高い」と好調をアピール。

さらに、輸出額の2017年第3四半期は、前年比12.5%増の616億米ドルだと判明。また、今年9月(単月)は同218億1,200万米ドルで、昨年同期比12.2%増。過去最長7カ月連続の増加だと話題を呼んでいる。今年1〜9月では、すでに同9.3%増だと報告された。その内訳を見ると、1位は自動車及び関連部品(11.2%)、2位はコンピューター及び関連部品(7.6%)、3位はゴム製品(4.3%)、4位は熱可塑性物質(3.6%)、5位は重責回路(3.5%)となった。中でも、ゴム製品の伸びが顕著だという。同局は、「来年はさらに伸びるだろう」と予想した。

この結果を受けた商務省は、今年の輸出予想成長率を7%から8%以上に引き上げた。仮に今後3カ月間(10〜12月)の月平均が190億6,100万米ドル以上となれば、今年の輸出総額は過去最高となる。

噂に躍らされることなく、目の前の顕著な数字に期待したい。

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