仏教界一大スキャンダル!?

横領・収賄、20億バーツという多額寄付(お布施)の行方

 

最近、タイの紙面を賑わせているのが、バンコク郊外に建つ超近代的な建築物タマカーイ寺院の住職プラ・タマチャイヨー僧侶をめぐる収賄疑惑。メディアは盛んに「住職に逮捕状も」や「僧侶らが反発」などと過熱報道を繰り返し、仏教国タイの世論も注目の事件だ。
発端は、2013年にクレジットユニオン・クロンチャン信用協同組合トップで同寺院の檀家(信者?)でもあるスパチャイ元会長が、横領したカネを同寺院に寄付したことに遡る。悪銭であることを知った同寺院は、約6億バーツの寄付金を返還し、一旦は収まったと思われた。ところが、タイのFBIこと法務省特別捜査局(DSI)が捜査に乗り出すと、元会長の寄付(お布施)が20億バーツに上ることが判明。こともあろうに、プラ・タマチャイヨー住職は当初「(元会長)彼のことは知らない」と証言していたにも関わらず、これが真っ赤な嘘で、親しい間柄だったというから始末が悪い。一転、住職(寺院側)は収賄疑惑の渦中の人となる。
今年3月、DSIが動き出す。証拠が揃ったとし、同住職に対し3度出頭を要請するも、住職は「めまい、多発性筋炎、持病の糖尿病の悪化、アレルギー、血栓症で足が痛い」など、“病気のデパート”を理由に、拒否を続けている。
そんな中、寺の僧侶たちは寺院前に大型トラクターを並べて封鎖し、「我々は断固として住職を守る」「住職のためなら死んでもいい」と看板を並べて、もしもの事態に備える。DSI側もドローンを飛ばし住職の状況を調べようとするも、僧侶らは大きなバルーンを飛ばし、ドローンが境内に入れないよう阻止。現在も一進一退の攻防は続き、両者のにらみ合いは長期化の様相を呈している。
一方、仏教国タイの世論といえば、同寺院の寄付金額の大きさが幸運に比例するとの教えを問題視する声も多く、また近年の贅沢僧侶や薬物摂取、飲酒、女性との交際などの僧侶による醜態が続いていることもあり、寺への擁護派は意外に少ないという。果たして住職は出頭し、どう弁解するのか。タイ仏教界の一大スキャンダルの今後に注目したい。

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