「サイババ」の奇蹟?

「殺人島」と異名を付けられた島で 発生した事件の真相は──

6月29日、イギリスのタブロイド紙「The Mirror」が発表した、タオ島での外国人女性首吊り事件。

死亡者の母親がタイ警察の捜査に沸を切らし、同紙にリーク。

欧米人に人気のある同島で、一体何が起きたのか。

死亡者は、2年前からアジアを旅していたベルギー国籍のエリースさん(30歳、女性)当初4月17日帰国予定だったが、急遽航空券を24日に変更。

19日同島に到着後、宿泊先にチェックインしたが、同日夜に起きた火災を境に行方不明となった。

その2日後、島内の監視カメラがエリースさんの姿をとらえていたが、27日、林の中で首を吊った状態で発見された。

検死の結果、暴行を振るわれた形跡はなく、窒息死であったという。

母親によると、本人は精神を病み、“治療のため”と言って向かったインドで、“インドの奇跡”と呼ばれる「サイババ」を知り、以来、飛び込み自殺を図るなど、容態が深刻化。

警察は今回の事件と「サイババ」には深い関係があると推測。

死亡したエリースさんは、タオ島に来る前、パンガン島の「サイババ」集会所に滞在していたとの噂があるからだ。

現在、同集会所の責任者がインド滞在中のため取り調べは保留中だが、同氏への捜査がこの事件の鍵と取り沙汰されている。

この3年間、タオ島で発生した外国人殺害事件は7件。

今回の件は他殺かどうかは不明だが、これを受け、タイスポーツ・観光省のポンパーヌ次官は、「外国人観光客へ注意を呼びかけると同時に、厳重な警備に努めたい」と話している。

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