バスによる事故が相次ぐタイ国内。 タイ北部のターク県では、バスが全焼する事故が起きた
3月29日の深夜、ターク県の道路でバスが全焼する事故が発生した。通報を受けた同県メトー署のレーワット大尉は現場で、ミャンマー人男性2名、女性18名の遺体を発見。
バスから脱出した27名の生存者は、大きなショックを受けていたと言い、そのうち一人は、重度の火傷で病院に搬送された。
調べによると、このバスはナコンサワン県のラッヤオ会社のものだと判明。
運転手のバントゥン氏は、「ミャンマー人労働者を、ターク県メーソート市からパトゥムタニー県のナワナコン工業団地に連れて行く途中だった」と説明。
バスは全部で4台。
タイで働くことになったミャンマー人186人が分かれて乗っていて、事故が起きたのはそのうちの1台だとわかった。
さらに運転手は、「運転中に突然、バスの後方部から発火し、火の手が勢いを増して座席まで迫って来た。
乗客は窓ガラスを割って逃げたが、逃げきれなかった20名が犠牲になった」と述べている。
その後、ターク県のジャロンリット知事とターク警察署のパリンヤー局長を含めた調査チームが、本格的に調査を開始。
火元はバスの後方部だと判明したが、エンジンや機械トラブルではなく、埃や塵などが発火しやすい部分に落ちたのが原因とみている。
証言により、車内に喫煙者がいたことも発覚した。
今回の件に関わらず、横転や衝突などバスによる死亡事故が後を絶たないタイ。
同じ轍を踏まない決意で、対策に乗り出してほしいものだ。