人身売買の根城摘発

ラマ9世通りで、未成年の監禁・売春など

 


12日午後3時、ラマ9世通りのソイ・スーンヴィチャイ4に並ぶ「アーブ・オッブ・ヌアット(“ピンク”マッサージ)」エリアで、風俗店「ヴィクトリアズ・シークレット」が法務省特別捜査局(DSI)と軍隊、内務省地方行政局に強制捜査された。現場では、113人の女性が保護され、客引き担当のブンサップ容疑者(55)が連行された。この女性たちの国籍を確認したところ、ラオス人14人、中国人2人、ミャンマー人92人、タイ人4人、国籍不明1人だと判明。そのうち18歳未満が3人いるとわかった。

5階建ての店内には、ベッドやバスタブが付いた200部屋が完備され、女性たちは1日3人以上の客を対応、12日間の連続出勤が課されていたという。できない場合は、減給もしくはクビになるという厳しい規則や、同店が彼女たちを他県や周辺国へ売りに出していたことも発覚している。店内には、監禁されていた女性16人も見つかった。

また捜査によって、賄賂リストと大量の使用済み避妊具を発見。これにより売春サービスの提供が確認されたと同時に、内診台などの治療機器が置かれている部屋もあったことから、妊娠女性に中絶を迫ったのではないかとの疑惑も浮上。さらに、同リストによって首都圏警官や人身売買取締関連犯罪抑制局の警官、国税局の職員らの関与が明らかになり、5名の警官に異動措置がとられた。

今回の事件は、人身売買反対財団に昨年、同店で12歳から売春させられていたミャンマー人女性が訴えたことから公になった。警察は、同店に5年間の営業停止を命じるとともに、現場で発見した資料や女性たちの証言を元に、逮捕された女性経営者へ事実を追求するなど、今後も捜査を継続していく。賄賂受取が発覚した警官らは、法務省法務大臣直属の国家汚職防止取締委員会事務局に引き継ぎ、事実確認が行われるという。

長く人身売買に関する問題が取り沙汰されるタイだが、本件も氷山の一角。表面化されない事件があることを忘れてはならない。そして、それを利用する人がいることも。

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