プンが行く!!
VOL.31 : 南部のタンブン祭り

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祖先の霊が甦るタイ南部のお盆

526号では、北部の伝統的なタンブン祭りを紹介しました。今回は南部で開催されるタンブン祭り、「サート・ドゥアンシップ」を紹介します。  タイ湾に面するナコーンシータンマラート県の有名な祭典で、およそ100年前に始まったと伝えられています。例年、陰暦10月に当たる時期と定められ、今年は9月30日に行われました。祖先の霊を祀る行事ですから、日本のお盆と少し似ています。バラモン教と仏教を融合したもので、一部では、地獄に堕ちた祖先の霊を、家族の元に呼び戻す日だと信じられています。  祭りの見どころは、細長い身体に、長く突き出した口を持った「プレート」というお化け。祭典期間中に子孫に会いに来る霊の姿を現しており、その霊を鎮めるため、人々は穀物で作られたタイの伝統菓子を供えます。そのお菓子で作られた山車が練り歩くパレード、「サート・ドゥアンシップ」も祭りのハイライトのひとつです。  タイ全土から多くの人が参列に訪れ、大変な人出でしたが、実は私も初めての体験。とても楽しく、尊いひとときを過ごしました。

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