“ミィ” 泰のビジネスを学ぶ BNK48大久保美織の挑戦【第54回】

長谷場:前回はレムチャバン港の現在の規模をコンテナの取扱量という視点で見てみました。しかし、港で扱うのはコンテナだけではありません。レムチャバン港の場合、自動車も非常に多く取り扱っています。

ミィ:多いってどのくらいですか?

長谷場:2016年の取扱台数は127万台でした。日本の場合、17年の数字ですが名古屋港が131万台で全国1位でしたからほぼ同じですね。このことから、レムチャバン港の規模がわかるかなと思います。

ミィ:そうすると、レムチャバン港は一つの港なのに、コンテナで日本の1位(東京)と2位(神戸)を足した規模で、さらに自動車では日本の1位(名古屋)とほぼ同じ規模、ということですね。レムチャバン港って凄い!

長谷場:そうなんですよ。日本には沢山の貿易港があって貨物が分散してしまっているという背景はありますが。取扱貨物量もどんどん増えているんです。例えば12年は593万TEU※だったのが、16年に723万TEUになりました。この間、毎年5%ぐらい増えているんです。

ミィ:うわー、絶好調ですね。

長谷場:今のままだとコンテナの取扱量は1080万TEUが限界でして、近い将来にその限界に達してしまうと予想されています。そして、拡張には海を埋め立てたりしなくてはならないので、何年も前から計画・建設をする必要があります。

※TEU(Twenty-foot Equivalent Unit)はコンテナの数を数える単位で、20フィートのコンテナに換算した数値

ミィ:どんな計画なんですか? 世界1位になっちゃったりして。

長谷場:そこでEEC計画に組み込まれたレムチャバン港の開発は「2025(2568)年に年間1800万TEUのコンテナと300万台の自動車を取り扱える規模に拡大する」という計画になっています。実現することで、世界の港のランキングでトップ15に入ることを目標にしています。

ミィ:あれ? 先週の表で1800万TEUだと8位の青島(中国)と同じぐらいですが?

長谷場:いや。そのころまでには上位の港もいくつかは拡張するところもあるので、今の貨物取扱量のままではないんです。だから15位というのは妥当な目標かなと思います。

ミィ:そんなに多くの貨物が集まるんですか?

長谷場:世界15位の能力になる港です。当然、これだけの港は近隣国(マレーシアとシンガポールを除く)には無いので、「レムチャバン港をゲートウェイにしてもらおう」というのがタイ政府の考えです。ようするにCLMV(ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム)にとっての貿易のハブ(中心)にレムチャバン港をしよう、ということです。

ミィ:タイが中心になるのはいいですね。

長谷場:1,500憶バーツを投資して1600ライの土地に新たにコンテナ船や自動車運搬船が停泊できるバースを建設します。さらに貨物用の鉄道を使った運搬システムも導入します。レムチャバン港にとって3度目の大規模開発なのでフェーズ3と呼んでいます。これが完了すると下図のような感じになるんです。

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