FUJILLOY (THAILAND) CO., LTD.

フジロイ(タイランド)

超硬工具の製造販売

100%オーダーメイド対応生産熟練スタッフの育成と内製化がカギ

手仕事だからなせる業。バラツキといえば、わずか数ミクロンほどの差で、量産はなく、オペレーターが一つひとつオーダーメイドで仕上げていく、毎日が異なるモノ作り。「フジロイの仕事は難しい」。いつしか、タイ人技術者たちからは、そう言われるようになった。それが超硬工具メーカー「冨士ダイス」(東京)を親会社に持つタイ現地法人フジロイ(タイランド)だ。
技術者の半数以上は、勤続年数5年以上のベテランばかり。先輩社員が新人を育てる社風も定着してきた。「早く仕事のおもしろさを理解できるようになってほしい」。新人研修を前に、橋本健マネージングダイレクター(以下MD)は、いつもこの言葉を投げかけている。
超硬合金のラインナップは40アイテム以上と豊富だが、中でも引き抜き、粉末成形工具、鍛造の各種工具(金型)が同社の主力品。このうち、引き抜き工具は65年の実績があり、業界でのシェアは80%以上。他社の追随を許さないでいる、まさに技術の結晶とも呼べる逸品だ。伝統は時を超え、タイ工場にも引き継がれた。「5ミクロンまでの精度であれば、当社のタイ人技術者で十分対応が可能。何の問題もなく安心して任せられる」。橋本MDの信頼も厚い。

目下の課題は、一部を親会社からの輸入に頼っている金型の自社生産、すなわち内製化。タイ工場内で賄えるようになれば、短納期が実現できるほか、顧客のニーズにも子細に応えることができる。全生産のうち9割はタイ市場向け。その効果は計り知れない。「インフラの整ったタイは、サプライヤーも多くポテンシャルも高い。これからが楽しみだ」と橋本MDは期待を込めた。

 

FUJILLOY

 

  TEL:038-465-376~7、092-280-9700(渡邉)
  Amata Nakorn Industrial Estate, 700/296 Moo.1, T. Bankao, A. Panthong, Chonburi 20160
  E-mail: sales.d@fujilloy.co.th
※この情報は2015年5月現在の取材を元にしています

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