タイ ワース
機械加工に必要な工具の専門商社
製造現場３５年＝日系企業との関係歴
「システムで補えない経験則で顧客を支えます」
「モノづくり業界に携わったのは、１９８１年。当時は日系製造業の第二次進出ラッシュの頃で、タイは高度経済成長を目指し、今以上に活気に溢れていましたよ」と振り返るのは、製造業向け工具を取り扱う専門商社タイ・ワースのチャイヤン マネージングダイレクター（以下MD）。同社の立ち上げは１９９７年だが、前述通り業界歴は３５年と長く、同じだけ日系製造業と携わってきた。
商社の強みを表現する際に使われる在庫数（資産）。製造業にとって１分でも生産ラインを止めることは即、損失につながるだけに、消耗品の工具の交換・メンテナンスには迅速さが求められる。それだけに、同社の在庫数は、顧客にとっての安心感と取引先の多さ＝信頼の証でもある。「在庫管理システムで、常時、顧客の状況は把握できています。さらに、私も含めた専門スタッフの長年の業界経験から、現場効率化やコスト削減提案をしています」（チャイヤンMD）。
また、２ヵ月に１度開く定期セミナーでは、製造現場を知り尽くす同社だからこそ可能な、コスト削減、生産性の向上に向けた問題解決法までさまざまなテーマを用意。「日系企業の現場を知るローカルスタッフが実践（現場）に即して伝えるので、傾聴者（タイ人）からの評判は高いです」。在庫やセミナーも然ることながら、自慢は、現場の課題を見つけ解決するコンサルティング営業とエンジニアによるアフターケア。さらに同社を語る上で外せないのは、現場主義を貫き、自らも足を運び、常に現場を見続ける同MDのモノづくり産業に対する情熱にほかならない。タイ製造業を支えてきたという自負こそが、同社の真の強さの証だろう。
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※この情報は2016年08月現在の取材を元にしています
