どうなる? タイのPASMO

ICカード「MANGMOOM」、難航続く…

「首都圏を1枚で」—。そう銘打って日本で交通系ICカード「PASMO」が登場したのは、2007年。電子マネー機能も搭載され、13年には全国で利用できる体制を構築。今や、日常に欠かせない存在となっている。

昨年、タイでも同様のカードを導入すると運輸省から発表があったことを覚えているだろうか。その名も、タイ語で蜘蛛を意味する「MANGMOOM(マングムーム)」。このカードに、BTS、MRT、エアポート・レイル・リンク、バスを含めたバンコクの公共交通機関の支払い機能を集約するとし、予算5億7,800万バーツが投じられ、今年3月から運用開始となる予定だったが……。蓋を開けてみれば、大幅な遅延。7月、MRTパープルラインとブルーラインに限り、ひっそりと運用が始まった。

完全運用のためには、クリアしなければならない幾つかの課題がある。特に、各交通機関の支払いシステムの調整が不可欠だが、すべてを統合するまでには長い期間が必要だと言われている。また、バスとの相互運用に関しては、バンコク都内の主要路線バスを運行する「バンコク大量輸送公社」が同カードに参画すると公言する一方で、同社に属していない私営のバス会社75社前後においては、同カードへの協力を拒む、もしくは様子を見ている会社も少なくないとされ、足並みが揃っていない感は否めない。

今後、クレジットカード機能の搭載に向けたソフトウェア開発も並行して行い、正式に全交通機関で同カードが利用できるのは19年末と同省は改めて発表。加えて、すでに多くの利用者数を誇るBTSの「ラビットカード」を基盤にすればいいのではという声も挙がり、同カードを補完する「ラビット・プラス」が同時期に登場予定だという。

日本が約6年をかけて統合を図ったのに対し、発表から2年で遂行できるのか一抹の不安はあるが、各路線の延伸工事も進み、“蜘蛛の巣”拡張が続くバンコク首都圏。在住者にも旅行者にも大きなメリットとなるICカードの実現が待ち遠しい。

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