「アイドル文化を盛り上げたい」 AKB48からバンコクへ

社会的ブームを巻き起こすAKB48で7年活動し、2017年7月に
BNK48へ移籍。言葉が通じないタイで、アイドルとして生きることを決めた
伊豆田莉奈さん(愛称いずりな)が見出したアイドル像と、目指す場所とは。

初めてタイを訪れたのは、2016年の「JAPAN EXPO」の時。タイのファンに温かく迎えられたことが、BNK48への移籍を決意したきっかけだったという伊豆田さん。当時、AKB48としての活動は6年目。選抜メンバーに入れないながらも、テレビやラジオなどの仕事が安定していた時でもありましたが、「新しいことに挑戦したい」という気持ちが芽生えていたと振り返ります。BNK48発足の話を内々の段階で耳にし、秋本プロデューサーに移籍の意思を伝えるなど、口に出すことでチャンスを掴み取りました。

「AKB48グループの良さを伝えたい。イチからグループをつくりたい」。そんな使命感を抱いて始まったBNK48の活動は、現地のメンバーから遅れること半年後。楽しみで仕方なかったという反面、途中からの合流で戸惑いもあったのだそう。

「AKB48の曲の振り付けが間違っていいることがあって、ダンスの先生にそれを伝えたら『BNK48はこうだから』と聞き入れてもらえず、メンバーにもうまく言葉が伝わらず、最初はどうすればいいか悩みましたね」。協調性に重きを置く日本との違いにも驚いたそうですが、AKB48のファンであり、ダンスや歌を知っていたメンバーが味方になってくれたおかげで救われたと、笑顔を見せます。「一人だったら心が折れていたかもしれませんが、私の意見を尊重してくれたメンバーがいたおかげで、AKB48としての自分の経験に自信を持つことができました」。

AKB48同様、ライブ前には「プアック・ラオ・BNK48(私たちはBNK48)!」という掛け声で気合い注入

かわいいだけじゃない
自分の個性を見つけて

“AKB48らしさ”は、十人十色の個性だと断言する伊豆田さん。「AKB48時代の私は、いじられキャラでみなさんに注目してもらい、さまざまなテレビの仕事を経験させて頂きました。自分のポジションを確立できるかどうかが大事だと肌で感じたからこそ、BNK48のメンバーにもセクシーさやクールさなど、それぞれの魅力を活かせるように声をかけています」。

アイドル=かわいいという固定概念によって個性が消えていたメンバーに対して、「みんながかわいいキャラクターじゃなくていい。無理して偽らなくていい」と伝えられた伊豆田さんの存在は、グループの飛躍のきっかけだと言っても過言ではないでしょう。それぞれの個性が際立っていくにつれ、BNK48の人気はうなぎ上り。デビューから1年で国民的アイドルグループへと成長を遂げ、2年目の今年4月に劇場オープンを果たしました。

「劇場はファンの人たちとの距離が近いので、一人ひとりとアイコンタクトをとることができます。私の笑顔で、ファンの人も笑顔になる。そんな瞬間を感じられるアイドルの良さを、改めて感じています」。

また、当初はただひたむきに、自分のパフォーマンスに専念していたメンバーが、「どうしたらファンのみんなを楽しませられるか」を考えられるようになったと、その変化を口にします。

そうして人気を加速させるグループを見守りながら、伊豆田さんが抱くのは、「タイのアイドル文化をもっと盛り上げたい」という想い。そして目指すは、タイ最大の会場(ラジャマンガラ・スタジアム)でのコンサート開催。「5万人の会場を埋められる力はまだないかもしれませんが、そこまで辿り着いたら“やりきった”と感じられる気がします。自分自身でそう思える時が卒業の時ですし、バンコクでその日を迎えたいですね」。BNK48の“IZURINA”が、そこにはいました。


PROFILE
伊豆田 莉奈
Rina Izuta
1995年生まれ、埼玉県出身。2010年にAKB48研究生となり、12年正規メンバーに昇格。17年7月にBNK48へ移籍。愛称は「いずりな」、タイでの活動名も「IZURINA」。158cm、A型。タイの好きなところは「マイペンライカー」と広い心で受け止めてくれるところ。リフレッシュ方法は、ナイトマーケットの散策。


BNK48 The CAMPAS
ザ・モール・バンカピで
劇場公演を開催中!
毎週金土日に、メンバーによる公演を開催(金曜は1回、土日は2回)。1回2時間、入場料400B。カフェとグッズ販売ショップも併設。公演詳細・チケット購入は下記ウェブサイトまで。その他、撮影会や握手会も実施。
[問い合わせ]
Adress:The Mall Bangkapi 4階
Website: ticket.bnk48.com
Facebook: BNK48


編集部より
「劇場は、ファンとの交流の場。同じひとときを過ごし、同じ思い出を共有できる」と話してくれた伊豆田さん。取材当日、残念ながら公演はありませんでしたが、次回は生のパフォーマンスを見に行きます(山形)

取材・文 山形 美郷


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