【バンコクハイジーン】VOL.62 : モラセス

常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。


“体に良い”と言われる砂糖の中でも、日本人にとって特に珍しいのは、「モラセス」ではないでしょうか。
モラセスとは、サトウキビやテンサイなどの原材料から、不純物を取り除いた液体(糖液)のこと。つまり、砂糖を精製する時に発生する“廃糖蜜”のことを指します。英語では「モラセス」または「モラッセス」、日本語では廃糖蜜ではなく、「糖蜜」と呼ばれることもあるようです。
日本ではあまりメジャーなものではなく、都心部でもなかなか売っているところを見つけられませんが、バンコクでは大手スーパーで簡単に入手できます。
モラセスの色、甘さ、栄養はさまざまで、製造過程でどのくらい砂糖が抽出されたかで呼び名が決まります。
「ライトモラセス」は色が薄く、砂糖が一番多く含まれているもの。「ダークモラセス」はサトウキビを2回加熱した際の副産物で、「ブラックストラップモラセス」というのは、サトウキビを3回加熱した際の副産物。色が黒く、ドロッとした液状になっています。
一般的にモラセスは、ビタミンとカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル分が豊富だと言われています。特に鉄分が非常に高いそうなので、貧血気味の方にはオススメです。
ただし、製造過程で色や味が違うように、栄養分も異なりますので、購入の際には、タイプによっての違いにご注意ください。ちなみに栄養価は、ブラックストラップモラセスが一番高いということです。
普段の料理やパン作り、お菓子作りなど、モラセスは砂糖の代用品として何でも使うことができます。また、鉄分補給サプリとして、そのまま食べてもOK。ぜひお試しください。

This is what you want, for live long

 

【Profile】

クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦

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