【注目のタイニュース/10月3日〜10月9日】

週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!?

10月13日〜21日のキンジェー(菜食週間)を前に、プラユット暫定首相はウィラ文化相から「齋」の 旗を受け取った。(6日=RoyalThai Government)

 

来年の祝日が追加
4連休と5連休が実現

首相府のサンセーン・ケオカムネート広報担当は6日、来年の臨時の祝日が閣議決定されたと発表した。それによると、来年5月5日のプミポン国王戴冠記念日の翌日が金曜日であることから6日を臨時の祝日とし、5日から8日までの4連休とする。また、いずれも仏教の祝日で7月19日のアーサーラハブーチャー(三宝節)と翌日20日のカオパンサー(入安居)が、それぞれ火曜日と水曜日に当たることから18日の月曜日を臨時の祝日とし、16日から20日までの5連休とする。閣議決定について、タイ政府観光庁のユッタサック・スパソーン総裁は「今年よりも国内旅行が20%増えるだろう」と歓迎のコメント。一方、タイ観光協議会のイッティリット・キンレック会長は「発表時期が早すぎる。購入力がある人は国内より海外旅行を選んでしまう」と懸念を示したうえで、国内旅行費用の所得控除を受けられる限度額を現行の1万5000バーツから、3万あるいは5万バーツ程度まで引き上げるべきだとした。(7日=タイラット)


 

高速鉄道新線中央駅が決定
チェンマイ線はバンスー駅

日本と中国が各々建設を請け負うことで合意されている高速鉄道新線を巡る運輸省の会合が開かれた。それぞれ設置される中央駅を、日本が請け負うバンコク〜チェンマイ線( 全長672キロ)についてはバンコク郊外のバンスー駅に、中国が請け負うバンコク〜ケンコーイ〜ノーンカーイ及びケンコーイ〜マプタプット線(全長873キロ)についてはアユタヤ県のチェンラークノーイ駅に置くことが正式に決まった。(5日=マネジャー)


 

スマトラ島煙害がタイにも

インドネシアのスマトラ島で発生している山火事や野焼きによる煙害が、タイ南部まで広がっている。大気質指数(AQI)測定値が健康に影響を与えるとされる120を各地で超えたことから、行政当局は住人らに衛生マスクの配布を開始した。5日夜の時点でAQIが最も高かったのは、南部最大の都市ソンクラー県のハートヤイで171。サトゥーン県でも137を観測した。(5日=タイラット)


 

空港結ぶ新シャトルバス
一律30B、運行開始

バンコク交通公社(BMTA)は5日、スワンナプーム国際空港とバンコク都心部を走る高架鉄道BTSウドムスック駅を結ぶ新たなシャトルバスの運行を10月1日から開始した。路線番号は「A3」で、運賃は一律30バーツ。空港を出たバスは、キンケオ交差点、メガバンナー、セントラル・バンナー、バンナー交差点を経由し、ウドムスック駅に到着する。復路はその逆。運行時間はウドムスック駅行きが午前6時から午後8時まで。空港行きが毎日午前6時半から午後8時半まで。30分〜60分毎に運行する。(5日=カプック)


 

キロロリゾートを業務委託
米大型ホテルチェーンに

タイの不動産開発会社「プロパティー・パーフェクト」は、2012年に20億円(約6億バーツ)で買収した北海道札幌近郊のリゾート施設「キロロリゾート」について、12月から2つのリゾートホテルの運営を米大型ホテルチェーン「スターウッド・ホテル&リゾート」に業務委託することを明らかにした。施設内のスキー場についても、ニュージーランドのスキー場運営会社「NZスキー」に委託する。シャイニット・アッタヤーンサクン社長は「世界的なブランドに委託することによって、さまざまな客を呼び込むことができると信じている」との談話を発表した。(8日=ターンセッタギット)


 

固定資産税法案を提出
税率は用途別に4区分

商務省は新たな固定資産税法案について取りまとめ、アピサック・タンティウォラウォン大臣に提出した。内容を精査し、閣議に諮る見通し。改正法では用途により税率を4区分とした。それによると、農業用地は税率0・2%、住宅用地は0・3%、商業用地は1%とした。空き地については据え置かれる期間により段階的に引き上げ、3年目までは1%、次の3年間は2%、7年目以上は3%とした。2017年1月から施行するとしている。(8日=マティション)


 

太陽光発電所に強盗団
変圧器や電線盗む

2日午後10時ごろ、東部プラチーンブリー県シーマハーポー郡にある太陽光発電所に10数人のグループが銃を持って押し入り、警備員を脅したうえで発電所の鍵束を奪った。犯人グループは施設内から1000キロワットの変圧器2器と電線の束、防犯カメラが接続されたサーバーなどを盗むと3台の6輪トラックと1台のピックアップトラックに分乗して逃走。警備員らにけがはなかった。被害総額は約2000万バーツとみられる。警察で緊急配備を敷き、付近の防犯カメラなどを調べたところ、同県カビンブリー郡の会社事務所内から盗まれた変圧器などが見つかった。電線の一部はすでに金属回収業者に53万バーツで処分されたとみられており、警察がグループの行方を追っている。同発電所は完成したばかりの施設で、間もなく稼働が始まる予定。1日に6メガワットの電気の提供が可能という。(4日=コムチャットルック)


 

会社登記などを迅速化
経済副首相が指示

民間企業の投資や雇用を加速させるため、商務省は5日、会社設立登記など各種登録手続の簡素化・迅速化を実施すると発表した。経済担当のソムキット副首相の指示。タイ工業連盟、タイ商工会議所などにも協力を求める。それによると、これまで長時間を要していた会社登記、納税者番号取得手続、社会保険加入手続、就業規則の届出など各種手続をいずれも1時間以内に終了できるようにした。早ければ来年中にもオンラインで会社設立登記ができるよう、システムの開発も始めている。(6日=デイリーニュース)


 

学校牛乳に新基準
低品質生産業者は除外

子どもたちの健康増進を目的に学校で無償配布されている「学校牛乳(ノム・ローンリアン)」について、タイ酪農乳業委員会は5日、牛乳の品質を定めた新たな基準を発表した。基準値よりも低い牛乳しか生産できない乳業業者については生産割当量を削減し、品質が最も低い生産業者に対しては学校牛乳を生産させないとしている。さらに、生産委託開始後も、牛乳を飲んだ生徒・児童から下痢などの異常が訴えられた場合は、直ちに委託を取り消すとしている。この新しい基準と制度は、今年度後期が始まる11月から適用される。(6日=デイリーニュース)


 

キンジェー13日から
経済効果は42億B

暦の関係で今月13日から21日までとなる今年の菜食週間「キンジェー」について、カシコン銀行経済研究センターは、予想される経済効果は42億バーツとの試算を発表した。20歳〜30歳代を中心に健康への関心が高まり、ここ4、5年は平均で10〜15%増の高い伸びで推移しているという。今年の特徴として、インターネットによるオンライン注文などが目立つとしている。太陰暦の9月1日から9日間に渡って毎年行われるのがキンジェー。古くは中国の風習だったが、今ではすっかりとタイの風物詩として親しまれ、これを目当てにタイを訪れる観光客もいるほど。身体の中に蓄積された「毒素」を体外に放出させるのが目的で、期間中は多くの飲食店で、肉、魚、卵、牛乳のほか、ニンニクなどの香味野菜といった食材の提供、アルコールが控えられる。そこで考案されたのが、大豆などを材料に、肉や魚、ゆで卵に似せて作られたいわば「コピー食品」。大豆を使った「豚の三枚肉」や「煮魚」というものもある。(5日=バーンムアン)


 

反則金未納者に追徴金
道路交通法を改正へ

交通違反の反則金を納めない悪質なドライバーを取り締まるため、首都圏警察本部は納付に応じない者に対して追徴金を徴収できるよう、道路交通法を改正する方針を固めた。首都圏警察本部のアデュン・ナロンサック少将が明らかにした。それによると、正当な理由がないのに期限までに納付に応じなかった場合、1週間以内では400〜1000バーツ、3ヵ月以内では1000〜5000バーツ、半年以内では3ヵ月の禁固または2万バーツ(併科もあり)のそれぞれ追徴金・刑が科される。首都圏警察本部は当初、陸運局と相互アクセスが可能なサーバーを導入し、反則金を納めないドライバーには車検を受け付けない仕組みを構築しようとした。ところが、車検の窓口となる陸運局から「(車検の)申請があれば受領せざるを得ない」と運用に否定的な見解が寄せられたことから、対応を変更することにした。(7日=デイリーニュース)


 

ラチャブリーでワニ流出
大雨でファーム増水し

中部ラチャブリー県パークトー郡で4日、大雨で増水したワニファームから、飼育中だったいずれも全長80センチほどのワニ28匹が外に流れ出す騒ぎがあった。軍と警察が出動して捜索したところ、うち4匹については地元の住民によって捕獲され、食肉にされたことが確認されたが、残りは見つからず、近くの運河などに潜んでいる可能性が高いという。このため地元行政当局ではワニファーム近くの運河には近づかず、発見した場合は通報するよう呼びかけている。(4日=ポスト・トゥデイ)


 

国慶節の中国人観光客倍増
チェンマイ県の象村が人気

中華人民共和国の建国を祝う今年の国慶節(10月1日〜7日)の期間中、中国からタイ北部チェンマイ県を旅行した人は少なくとも数万人に上り、チェンライ県のチェンセーン国境を経て、陸路越えした自動車は1日に平均100台に達することがチェンマイ県観光協会のまとめでわかった。このうち、メーテーン郡にある観光地「メーテーン象の村」では1日あたり2万人の中国人観光客が押し寄せ、通常では1キロの体験乗象コースを300〜500メートルに短縮して対応した。観光客数は前年比倍増だったといい、期間中の観光収入は一日5000万バーツを記録。チェンマイを観光した中国人観光客の多くは東部パタヤーにも立ち寄ったといい、ホテル業界は大賑わいだった。(4日=プラシャシャート)


 

渋滞解消に都知事が提言
台数削減、駐車料金を引上

一向に改善されない交通渋滞問題をテーマに話し合うバンコク都の「交通問題対策会議」が9月30日開かれ、スクムパン知事が演台に立ち、都内における自動車の台数を大幅に抑制し、駐車料金を大幅に引き上げることなどを提言した。今後、政府と協議を続け、どのように実現されるかがカギとなる。都によると、現在、バンコク都内を走行する自動車は推計約800万台。これに加えて1日あたり平均2300台の車が新規登録され、今年1月から5月までに登録された車の台数は累積35万台に達した。一方、道路の新設や整備は、土地の所有者が用地を手放すことを拒否するなどから、ほとんど進んでいない。こうしたことから同知事は、問題を抜本的に解決するための施策として、①自動車を購入する場合には同時に駐車場の確保も義務づける、②特に渋滞の激しい都心の商業地などでは走行時に通行料を徴収する、③中心部に自宅など駐車場を持つ人に対しては駐車場の料金を大幅に引き上げる、④パークアンドライドなどを充実させ、公共交通機関の利用を促進させる、⑤高齢者、障害者向けの交通助成制度を拡充させるなどを訴えている。(9月30日=バンコクビズ)


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