【注目のタイニュース/6月13日〜19日】タイ初のMERS感染者!オマーン人を発見後に隔離

週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】注目をピックアップ。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!? 今週は、タイで初の中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が発見されたニュースから。

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タイ初のMERS感染者
オマーン人、発見後に隔離

ラチャタ保健相は18日、タイで初の中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が発見されたと発表した。感染者は、中東のオマーンから入国したオマーン人男性(75)。保健省によると、男性はバンコクの病院で心臓病の治療を受けるために、来タイ。その際、せきなどの症状から検査したところ、MERS感染が確認された。現在は、バンコク郊外の感染病研究施設に隔離されている。同省は、これまでに男性と接触した59人を特定しているという。(18日=デイリーニュース)


 

バンコク全域で
毎週月曜の屋台禁止に

バンコク首都圏行政警察局のソーポン・ポーティソップ局長は18日、2013年7月から特例として認めてきた隔週月曜日の歩道上の屋台営業について、6月15日からバンコク全域で全面的に禁止すると発表した。ゴミが放置されるなど衛生面が確保できなかったことが主な理由。(18日=マティション)


 

空港鉄道延伸計画
2019年の開業の見通し

スワンナプーム国際空港とバンコク都内を結ぶ空港鉄道「エアポート・レール・リンク」を運行するSRTET社のパーコーン・タンチェートサカーウ社長代行は14日、延伸予定のドンムアン空港~バンスー~パヤタイを結ぶ21・4㎞の区間について、環境アセスメントの手続きがこのほど終わり、3~4ヵ月後には入札が実施できるとの見通しを示した。当該延伸事業の総予算が310億バーツに上り、早ければ2016年にも着工、3年後に開業できることを明らかにした。
また、同氏は48億バーツの予算をかけて新型車両7編成の入札も同時期に予定していると話した。2年以内に納入される見通しで、計画どおり実施されれば、現在の運転間隔12~15分は10分程度に短縮されるという。(15日=タイラット)


 

東南ア競技会でメダル首位
奨励金計1億4500万B

シンガポールで開催されていた「第28回東南アジア競技大会」は、タイが金銀銅合わせてトップの247個のメダルを得て、16日閉幕した。次回大会はマレーシアで開催される。
今回、タイが得たメダルは金95個、銀83個、銅69個。参加各国の中で首位だった。これを受けてタイ国家スポーツ基金は、メダルを取得した競技のスポーツ協会宛てに、金についてはメダル1個あたり一律20万バーツを、銀メダルには10万バーツを、銅メダルには5万バーツを奨励金として拠出することを決めた。最も多かったのはボート協会で、総額3160万バーツ。奨励金の総額は約1億4500万バーツだった。金メダルは、サッカー、バレーボール、テコンドー、ボクシング、バドミントン、卓球、セパタグロー、テニスなどで多かった。(17日=バンコクビズ、カプック)


 

学校周辺で酒販売が禁止に
保健省が新たな規制実施へ

保健省のラチャタ・ラチャタナーウィン大臣は18日、大学や職業訓練校など教育施設の周囲300メートル以内でのアルコールの販売を終日禁止する新たな規制が実施されるとの見通しを示した。違反した者には6ヵ月以下の懲役、または1万バーツ以下の罰金が科されるという。
新たな規制案は、このほど開かれたアルコール飲料規制委員会で決まった。来月3日に開催されるアルコール飲料施策委員会で審査され、承認されれば1ヵ月後に実施に移される。ただし、ホテルなどの宿泊施設と内務省からアルコール販売の許可を受けた特別なエリアでは、引き続き販売が可能。対象エリアはシーロムのパッポンやRCA、ペッブリー通りなど。(18日=デイリーニュース)


 

プーケットで土産店閉店
中国ツアー会社が圧力か

プーケット島にあるパトン、カロン、カタの3つの主要ビーチで、地元のタイ人が経営する土産店20~30店が強制的に営業を停止させられていたことが、14日わかった。いずれもホテル施設内などにある土産店で、ホテル側からは「営業を直ちに停止しないと、中国人観光客を斡旋しないと中国のツアー会社から圧力があった」などと説明があったとしている。
「圧力」の具体的な背景などはわかっていないが、関係筋によれば、このところタイの税務当局はバンコクやプーケット、パタヤなどの観光地を主な対象エリアとして、タイ人の名義を借用して事業を行う外国人の摘発を強化している。プーケットでは土産店のほか、レストラン、貴金属店、運送会社に至るまで広範に中国資本の影響下にあるとされており、これらの動きと何らかの関係があるものとみられている。(14日=ポスト・トゥデイ)


 

貸金業法の罰則強化
ヤミ金の暗躍被害受けて

法外な利息を取り立てるヤミ金融が暗躍するのは軽すぎる罰則規定があるとして、法務省特別捜査局(DSI)は17日、貸金業法の罰則規定を改正するとの考えを示した。年利15%を超えて取り立てをした者は、現在の1年以下の懲役または1000バーツ以下の罰金から、3年以下の懲役または30万バーツ以下の罰金に引き上げる。(17日=カプック)


 

自ら抜歯してショック死
「歯を抜くなら歯医者へ」

北部ガムペーンペット県ムアン・ガムペーンペット郡の民家で17日、人が死んでいると地元の警察に届けがあった。警察官が現場に駆けつけると、この家に住むプリー・ナムティップさん(64)が死亡していた。
現場にいた姪(29)の説明によると、プリーさんは前日、自宅で歯痛を訴えて歯を抜くことを決意。傷んでいる歯に紐を結び自ら抜歯を行った。ところが出血が止まらずに痛み止めを飲んで就寝したところ、翌日になって死亡しているのが見つかったという。
検死と解剖の結果、事件性はなく、直接の死因は持病の肝硬変と判明。出血のショックで容態が急変したとのこと。遺体を調べた医師は「歯を抜くなら歯医者に行ったほうがいい。特に持病を持っている人は一般の人より危険性が高い」と話している。(18日=タイラット、デイリーニュース)


 

暴走族の親も共犯で処罰
暫定政府が法改正検討

パイブーン・クムチャーヤー法務相は15日、未成年の子どもが暴走族に加わって違法行為に及んだ場合、その両親についても共犯として処罰できるよう法改正を行う考えを明らかにした。警察庁や内務省などすでに40の政府機関などとの検討と終えている。
それによると、自分の子どもが暴走族に加わっていることを知りながら辞めさせるよう行動を起こさなかった両親は、3ヵ月以内の懲役または3万バーツの罰金が科される。
刑事事件として子どもの違法行為が立件された場合、最悪のケースでは共犯者として処罰されることもあるという。(16日=マティション)


 

仕事あるのに物乞い行為
政府がホームレス実態調査

社会開発・人間安全保障省社会開発・福祉局のプッティパット・ラートチャウワシット局長は16日、バンコクなどで社会問題化しているホームレスの実態調査を行い、その結果を発表した。それによると、実際は自宅も仕事もあるのに「お金が稼げるから」という理由で物乞いを続け、自立支援施設は規制が多いために敬遠されている実態が浮き彫りとなった。
バンコク中心部の商業施設MBK前の歩道橋では4歳の子どもを連れた女性のホームレスが見つかった。同局の担当者が事情を聞いたところ、女性には夫がいて、ともに工事現場の仕事をしていた。物乞い行為については「アルバイトでしている。1日200~300バーツ稼げる」と証言したという。(16日=タイラット)


 

盗んだ車で25台交通事故
所有者が見つけ追跡

バンコク都内ホワイクワン署は10日夜、盗まれた車を取り戻そうとボンネットに飛び乗った男性を振り落としたうえ、計25台が絡む交通事故を起こしたとして、殺人未遂と窃盗などの疑いで24歳の男を逮捕した。共犯2人が逃走している。
逮捕されたのは、タイ人のソラサク容疑者。調べでは、容疑者らは8日、タイ人男性(42)が所有するトヨタ・カムリのガラス窓を割って盗み出し、ナンバープレートを偽造。10日になってホワイクワン署近くを盗難車で通りがかったところ、相談のために警察署から帰宅しようとしてきた所有者と遭遇し、ボンネットに飛び乗られた。
ソラサク容疑者は男性を振り落として逃走しようとしたが、ハンドル操作を誤って車やバイクなどに次々と衝突事故を起こし、最後はタイヤがパンクして動かなくなった。同容疑者はその場で通行人らに取り押さえられ、警察に引き渡された。(10日=デイリーニュース)


 

13年前の強盗犯逮捕
フェイスブックで居所判明

サラブリー県サラデーン署は10日、強盗などの疑いで、同県内に住むカシャテープ・サンシリ容疑者(34)を逮捕した。同容疑者は2002年7月22日午後7時ごろ、当時、交際していた女性の知人男性とトラブルとなり、男性を木の棒やナイフなどで脅して、現金1万バーツと携帯電話を奪った疑い。
警察は間もなくカシャテープ容疑者の犯行と割り出したが、すでに行方がわからなくなっており、捜査を継続していた。最近になって同容疑者の妻が、夫婦で写っている写真や訪問地の履歴を自身のフェイスブックに掲載していることが判明し、サラブリー県に居所があることを突き止め逮捕となった。(10日=デイリーニュース)


 

ギャンブル中の妻を射殺
闘鶏死なせたことに立腹

南部クラビー県カオパノム署は14日、妻を射殺したとして、殺人の疑いでタートゥン容疑者(30)を逮捕した。調べによると、同容疑者は犯行前日、妻のソーさん(25)に自宅で飼育している闘鶏3羽の面倒を見るよう依頼して外出。その後に帰宅したところ、うち1羽が死亡、2羽がけがを負っているのを見つけた。
ソーさんに理由を尋ねたがはっきりせず、「友だちとギャンブルをしていたので、闘鶏は見ていなかった」と話したため激高し、所持していた銃で妻を射殺し、現金などを奪って逃走したという。警察が行方を追っていたところ、プーケット県で身柄を確保。「妻が闘鶏の様子を見ずにギャンブルをしていたことに腹が立って殺してしまった」などと供述しているという。(14日=タイラット)

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