タイ上場企業の今がわかる!タイ王国業界マップ【FILE 07-3 サービスセクター:メディア+専門セクター】

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タイ証券取引所に上場している7番目のセクターはサービス分野である。2015年度末時点でサービス分野は6つに分かれていて商業・小売21社、医療16社、メディア29社、専門サービス3社、旅行12社、輸送19社の合計100社が上場。今回はサービス分野の中でメディア関連事業、専門事業で上場している企業の解説を行う。14年からデジタルテレビ放送が導入され、参入が相次いだ。出版大手アマリン・プリンティングは「アマリン・テレビジョン」を開始。英字紙や経済新聞の大手ネーション・マルチメディア(NMG)や芸能・音楽の最大手であるGMM グラミー(GRAMMY)も参入している。インターネットを通した動画配信も増加。視聴者の選択の幅は広がっている。タイのサービス分野ではメディア関連の次にプロフェッショナル(専門)セクターがあり、現在は廃棄物処理の2社のみが上場している。

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タイでは屋外の広告・看板事業で上場している企業も多い。プランB(PLAN B)やライブ・コーポレーションから社名変更したトリトン・ホールディングス(TT)も同業である。VGIホールディングスはバンコクの高架鉄道であるBTSの駅構内での広告事業なども手掛けている。今後、スマートフォンユーザーの増加により、インターネット普及率が上がることで、インターネットやモバイルなどの新たな広告市場の拡大が予想されている。

※タイ証券取引所(SET)では厳密に分けると同業でも違うセクターで上場しているケースもある。 今回は原則セクター別の基準を準拠して解説。非上場の企業は今回は解説をせず除外している。


阿部俊之
ASEANJAPAN CONSULTING社代表取締役。市場調査、分析、マーケティング、企業設立を得意としている。ASEAN経済共同体(AEC)各国の業界マップを配布中。ご希望の方はTEL02-612-7323,MAIL:info@asean-j.net

 

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