旅立ちの拠点から、新しい東京の玄関口へ

まだ工事中だが、洗練されたデザインを予見させる構内
第13回

旅立ちの拠点から、新しい東京の玄関口へ

写真・文/吉田一紀

東京駅といえば、上野駅と並んでなんとなく哀愁列車のイメージがあり、どちらかというと旅立ちの拠点という印象が強かった。しかし、この数年の変貌ぶりには目を見張るものがあり、1か月ほど立ち寄らなかっただけでかなりの変わりぶりに驚いた。
 というのも、東京駅では2020年に向けて「東京駅北通路周辺整備」というリノベーションが行われている。薄暗かった北通路が、来年の完成時には約70店舗を有する商業エリアとなるのだ。この中央通路と北自由通路のリニューアルに伴って、改札の内側も少しずつ変化している。一言でいうなら「かっこよく」なっているのだ。JR各線のホームへの階段部の案内は、これもまたちょっと暗めの蛍光灯サインの印象だったが、デザインが一新されている。カラーリングはもちろん、表記された文字のデザイン、そして照明の使い方も明らかに洗練されているのだ。また、詳細な案内事項にも英語が併記されるなど、外国から来た利用客にとってわかりやすいものとなっている。
 旅立ちの拠点から、新しい東京の玄関口へ。Tokyo Station Cityは東京オリンピックの開催と共に完成を迎える。

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