「デモ参加者解雇」が不買運動に発展

「FoodPanda」がデモに参加したスタッフをテロリスト扱い それに激怒したユーザーが一斉蜂起、その顛末は

18日、料理のデリバリーサービス「FoodPanda」のユーザーが次々にアカウントを解約。

パートナーである飲食店も契約を解約し始める出来事が起きた。

事の発端は、同日にバンコクで行われた反政府デモ参加者が映った動画がツイッターに投稿されたことにある。

その参加者が乗っていたバイクには「FoodPanda」のデリバリーボックスが搭載されていたのだ。

そのツイートを受けて同社はやはりツイッター上で「弊社のルールに従って従業員を解雇します。

我々はあらゆる暴力とテロに反対し、犯人逮捕に協力します」と回答。

しかし、これがデモ擁護派からの批判を集める事態の引き金となったのだ。

「デモ参加者をテロリスト呼ばわりするとは何事だ」。

そんな怒りの声とともに#BanFoodpanda(FoodPanda禁止!)のハッシュタグが拡散されると、騒ぎは拍車をかけて大きくなっていった。

この解約・不買運動騒ぎは配達スタッフにも影響を及ぼした。

「入社したばかりなのに仕事がなくなった」というコメントもあれば「方針が違うので配達員をやめる」という意見も飛び交う始末である。

騒ぎを重くみた同社は翌19日、公式SNSを通じて声明を発表。

「弊社は配達員の表現の自由を尊重しており、その自由がテロ行為ではないことを認めます」として、デモに参加した配達員を解雇することはないとしている。

ところが今度はデモ反対派から解約・不買運動の声が上がっているというから大変。

「FoodPanda」は板挟み状態になってしまった。

なお、デモに参加した当人は、規制違反で逮捕の可能性もあるかもしれないという。

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