Vol.111「スーツに合わせる靴下の選び方」By Hiroyuki Tokano

オシャレは足元から

「足元を見る・見られる」という表現があるように、どれだけ上質なスーツを身に付けていても、足元が整っていないと全体的に良い印象を与えることが出来ません。

好印象を与えるにはスーツと合わせる「靴」選びも重要ですが、実は丈や素材、長さなど種類が豊富な「靴下」もコーディネートの重要なポイントです。

『どうせ見えないから』と、毎回同じ色の靴下を履き回している方は注意が必要です。

まず大前提として、スーツをフォーマルに着こなすのならパンツの裾から素肌が見えるショート丈や季節感のある厚手の素材、ゴムが伸びてダボ付いた靴下は基本的に避けた方がいいでしょう。

スーツには「ロングホーズ」と呼ばれる長靴下を合わせるのが基本であり、その上で柄は無地か控え目な小紋柄程度に留め、ロゴも目立たないものを選ぶことで全体がスッキリとした印象にまとまります。

靴下選びは『スーツの延長線』

最近は裾口が細くなっているテーパードラインが主流になり、丈は裾が靴の甲に少しかかるくらいの「ハーフクッション」が一般的になっています。

ただし、この丈だと足首が僅かに見えるため、パンツの裾と靴の間を繋ぎ合わせる靴下のセンスがより重要になってきます。

そして、このときに、靴下の色は靴ではなくスーツ側に重点をおいて揃えるのがポイント。

靴下の『悪目立ち』を防ぎ、全体的に馴染んで見えるので、よりシャープな印象を作ると共に脚長効果も期待できます。