【Special Interview】タイビール市場の展望

ビール

 

キリンは〝生〞でしょ
期待は大きいですね

 


 

タイビール市場の現状をどう見ますか?
【堀見】 タイのビール市場は年間約200万㎘。日本の5分の2程度ですが、東南アジアでは約250万㎘のベトナムに次ぐ市場です。手頃な価格帯の商品を出すタイメーカーのシェアが高いのですが、当社は全体の約4%、8万㎘のプレミアム市場を狙います。ここは外資メーカーが強いレンジです。当社は2013年11月にタイへ進出しましたが、それから14年のクーデター後に外食需要が落ち込み、広告規制がさらに厳しくなり、酒税も引き上げられました。
一方、タイ人の所得が向上し、1杯300バーツくらいする輸入ビールを飲む人が増えています。富裕層など日本に行くタイ人もいて、日本で当社製品に触れる機会も拡大。タイに本格的な和食店が増加し、日本で「一番搾り」飲用を経験した人が、タイでまた飲むという流れができました。これらは追い風です。
【石川】 当社は立ち上げから1年経ちましたが景気は悪化し、その影響でビールの売上は2割減となっています。これはてこ入れが必要です。

 

現在のタイでの展開を教えてください。
【堀見】 タイではキリン「一番搾り」の小びん(330㎖)と大びん(640㎖)を中心に提供しています。キリンは日本では有名ですが、タイではまだ認知度が低い。まずブランド認知のため、飲食店で飲んでもらうところから始めて、小売店でも手に取ってもらえるような戦略をとっています。現在「一番搾り」の取扱いは飲食店が9割ですが評判は良く、日系小売店でもお取扱いをいただいております。生産は当社が48%出資するサンミゲル(フィリピン)のタイ工場で行っており、鮮度の高い商品をお求めやすい価格でお届けするための現地製造です。味の評判も上々ですが、サンミゲルは和食店に販路がありませんので、和食店に販路を持ち、関係も強いCOZYの石川さんに協力を仰いでいます。
【石川】 当社は飲食店だけでも約250店の販路がありますので、和食店を中心にさらなる「一番搾り」の販路を開拓していきます。

 

今後の展開を教えてください。
【堀見】 現在タイ全体での「一番搾り」の取扱いは、1500件〜2000件の間といったところ。和食店以外やバンコク以外にも増えつつありますが、和食店から「早く生ビールを出してほしい」と言われますので、応えたいと思っています。まだサンミゲルの工場に生ビールのラインがないのですが、早期に生ビール製造を目指したい。その後の課題は小売店向けに、物流コストで優位性が高い缶ビールの販売。物流コストが下がれば、日系以外のタイ資本スーパーなどにも訴求できます。びん、缶、生のフルライン生産を早めに整えたいですね。当社にはほかの製品もありますが、まず「一番搾り」に集中し、ブランド認知度を上げたいです。タイでは、食事をしながらお酒を飲む人が少なかったですが、日本に行ったことがある人を中心に、和食店で飲酒する人も増えていますので期待できます。
【石川】 生ビールの飲食店への導入は早急にしたいですね。「生ビールが始まれば『一番搾り』を扱う」と言ってくれる店は多いです。生ビールのインパクトは大きいので、導入の数ヵ月前には飲食店向けに動かないといけません。和食ファンを増やし「一番搾り」ファン拡大に努めたいです。
【堀見】 生ビールは鮮度が重要なので、まずはびんのお取引のあるお店から始めます。「フローズン生」もタイで10店舗ほど試験的に展開していますが、毎日機械を分解しクリーニングするメンテナンスは大変です。教育をしっかりしてタイでももっと広げたいですね。
【石川】 タイでは氷を入れてビールを飲む習慣もあり、「フローズン生」はおもしろそうです。

 

アピールしたい点は?
【堀見】 「一番搾り」は厳選された麦芽とホップ、一番搾り麦汁のみを使った、ユニークな製法です。一番搾り麦汁だけを使っているのは、世界でもキリンだけ。麦芽のうまみを一番搾り製法で丁寧に引き出します。和食の繊細な味を邪魔しない「一番搾り」。和食との相性の良さをアピールしていきたいですね。


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