“ミィ” 泰のビジネスを学ぶ BNK48大久保美織の挑戦【第56回】

長谷場:さて港の解説は前回までで終了して、今回からEECdとEECiについて解説します。

ミィ:よく似た名前ですね。

長谷場:はい。そうなのですがEECdはDigital Park Thailandの略でデジタル経済社会省のプロジェクトです。一方、EECiはEastern Economic Corridor of Innovationの略でタイ科学技術省です。担当省庁が違うんです。今回はEECdを解説しますね。

ミィ:デジタルのほうですね。

長谷場:EECd計画ではレムチャバン港のすぐ近くの600ライ(0.96㎢)の土地をデジタルパークという新たな経済特別区(Special Economic Zone:SEZ)として開発します。

ミィ:そういえば、何でバンコクでなくてシラチャなんですか?

長谷場:EECd計画の中心企業にタイ国営のCATテレコムがあります。実はこのCATテレコムが以前からこのエリアを重要拠点にしていました。

ミィ:ということは、また土地があったとか?

長谷場:はい。その通りです。ウタパオ空港の海軍の様にね。さらにこの場所はCATテレコムが持つ “タイ国内”のインターネット(光ファイバー)網の重要なポイントとなっている上に、インターネットに欠かせない“国際”海底ケーブルがここから出ているんです。しかも1本だけではなくてシラチャから直接海外に向かっている線とマレー半島側の対岸のペッチャブリーとタイ湾に敷設した海底ケーブルでつながって、その後に海外に行くケーブルがあるんです。

ミィ:そうすると?

長谷場:要するに「この場所のインターネットは国内も海外も速くて安定している(ハズ)!!」ということなんです。

ミィ:今、小声で「ハズ」っていいましたよね。

長谷場:えー、オッホン。さて、大きなパラボナアンテナもあって衛星との通信の基地にもなっているので「通信のハブ(中心地)」とも言える場所なのです。こういった環境を背景に、タイ政府はデジタルパークへの入居企業や投資家に対する規制緩和、免税恩典、非免税恩典などを提供することでデジタル関連ビジネスの技術革新を行っていこう、と考えています。

ミィ:クラウドサーバーなどですか?

長谷場:そうですね。通信速度が速いということは、大量のデータのやり取りが短時間で済むので、データを保存するデータセンターやデータを分析する “Big Data解析”、“AI(人工知能)を使ったサービス”といったビジネスですね。

ミィ:おおAIですか。

長谷場:タイ政府はデジタルパークにIoT(Internet of Things)、AI、ロボットと自動化、データセンターとデジタルサービス、といった産業に来てほしい、ということを言っています。また、このデジタルパーク全体をスマートシティにする計画で、PPP(官民連携)の入札を経て2022年完成を目指しています。

ミィ:22年に完成する“ハズ”ですね。

長谷場:次回はEECiを説明する“ハズ”です。

 

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