【中国】吉利と独ダイムラー、次世代HEVエンジン共同開発

【亜州ビジネス編集部】

中国民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)は独ダイムラーと共同で、ハイブリッド車(HEV)向けの次世代エンジン開発に乗り出す。ダイムラーが17日明らかにした。エンジン性能を引き上げると同時に、規模の効果でコストを圧縮することが狙い。報道によると、これによりダイムラーは10億ユーロ(約1230億円)近いコストを削減できるという。

ダイムラーの広報担当者によると、共同開発するエンジンは欧州と中国で製造されるが、大半は中国製となる見通し。新型コロナウイルスの世界的流行と排出規制の強化という厳しい局面の中、両社は開発コストを分担する考えだ。

両社グループは資本提携関係にある。親会社の浙江吉利控股集団は、ダイムラー株9.69%を保有する筆頭株主となっている。

中小型車に強みを持つ吉利汽車は、「吉利」「帝豪」「遠景」「自由艦」「金剛」「熊猫」などの自主ブランドを生産・販売する。近年はSUVの「吉利博越(Geely Boyue)」などが人気。寧波、済南、成都など中国に9カ所の生産拠点を置き、年産能力は210万台に上る(19年末)。17年12月に新ブランド車「Lynk & Co」を投入した。


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