【中国】北京市のAI競争力向上、17分野で中国トップ

【亜州ビジネス編集部】

中国首都の北京市で人工知能(AI)産業の裾野が広がっている。AI分野で中国の先頭を独走してきた。各領域のうち17分野で中国トップの地位を固めている。学者数、企業数、中核人材数などが中国最多だ。この背景には、AI関連資源の集積、一連の産業支援策などがある。北京智源人工智能研究院が19日に発表した「2020北京AI発展報告」に記された。

国の研究・開発などを担うことで、AIの基礎的な実力を強めている。論文の発表数、専利(特許、実用新案、意匠)の申請数で中国首位に立った。全国15カ所に点在する国家次世代AIイノベーション・プラットフォームのうち、7カ所は北京市内に置かれている。世界に影響を及ぼす重大な成果も得られた。

北京のAI関連企業数は、全国の28%を占める約1500社。学者数は4000人を超え、全国の過半に上る。中核企業のAI人材だけでも4万人を上回った。

AI関連の生産額は、北京市全体で2019年に合計1700億人民元(約2兆6900億円)規模まで膨らんでいる。前年比で13.3%伸びた。新型コロナウイルス感染が一時期流行したにもかかわらず、今年上半期は前年同期比5.7%増の950億人民元とプラス成長を確保している。

北京市では19年以来、2回に分けて合計40項目のAI応用事業プロジェクトが立ち上げられた。これらの投資額は合計200億人民元の規模。企業のAI技術を導入し、医療・健康、都市管理、冬季五輪、政務、交通、教育などの重点領域を網羅する。


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