【アセアン】21年の実質昇給率、インドネシアが世界首位3.8%、タイ2.7%、ECA

【亜州ビジネス編集部】

英人材コンサルティング会社ECAインターナショナルは18日、物価上昇を加味した実質の平均昇給率が2021年にインドネシアで3.8%となり、世界で最も高い水準となる見通しを示した。

東南アジアではタイとシンガポールが2.7%で3位に入る。

同社は20年8〜9月に370社以上の多国籍企業から68カ国・地域のデータを収集し、分析した。世界2位にイスラエル(2.8%)、同率3位にコロンビア(2.7%)が入ったものの、6〜10位はいずれもアジア太平洋地域の国だった。同地域全体の昇給率は1.7%と、世界全体の1.2%を上回る見通し。

インドネシアの昇給率は、20年実績の2.6%から1.2ポイント上昇する見込み。同国では昇給を凍結すると回答した企業が20年については42%に上ったが、21年は24%にとどまった。インフレ率が低下傾向にあることも実質の昇給率が上昇する要因となる。

タイとシンガポールは20年に比べ昇給率が低下する見通し。20年はそれぞれ4.1%、2.9%となっている。


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