【中国】春節控え「年貨」ネット商戦突入、90後が購入主力

【亜州ビジネス編集部】

春節(旧正月、2月12日)を前に中国では、毎年この時期恒例の「年貨」(春節のための飾りや食品、贈答品など)商戦に突入している。

今年は新型コロナウイルスの再流行が懸念されることから、当局の指導もあって、オンラインセールが主流だ。

1月20日には「2021年全国ネット年貨節」がスタート。阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)傘下でインターネット通販サービスの「天猫(Tモール)」も年末セールを開始した。年貨の購入主力層は90後(1990年代生まれ)世代だという。中国新聞網が報じた。

「天猫」ではすでに、年貨注文の6割超が90後によるものだ。

21年の売れ筋商品トップ10は上から順に半製品の年夜飯(年越し料理)、正月用ペット服、窓拭き機、食器消毒器、コーヒーギフトセット、電動歯ブラシ、スマートトイレカバー、子供用学習机、家庭用健康器具、健康酒など。なかでもふとん乾燥機、製麺機、食洗器、ステーキ焼き機、床洗浄機などは売上高が100%〜1000%増加している。

また今年の特徴としては、健康に気を配り、マスクや消毒液などの防疫用具のほかプロテインパウダー、プロバイオティクス(善玉菌)、体温計、血圧計などの健康用品も人気だ。また腹筋ホイール、プーラー、マッサージ器具など家庭用美容・フィットネスグッズの引き合いも多いという。

一方、中国当局による帰省自粛の呼びかけで、故郷で年越しができない人達のために、全国地方の特産品も取り揃えている。また天猫国際(Tモール・グローバル)では春節の年貨に合わせて、80カ国・地域から2万件の海外ブランドを仕入れた。天猫国際はチャーターした中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」を利用し、ロシアのキャンディー、ベルギーのチョコレート、グルジアの陶器入りワイン、ハンガリーの貴腐ワインなどの美食を国内の津々浦々に届けるという。


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