【ベトナム】3月の新車販売6割増、コロナ禍の反動も

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム自動車工業会(VAMA)が13日発表した2021年3月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比61.5%増の3万935台だった。増加は2カ月ぶり。

前年同月は新型コロナウイルス流行による販売低迷が始まった月で、反動増となった。

一方、前月比では127.7%増と大幅な伸び。前月はテト(旧正月)連休で営業日が少なかったため反動があったほか、会計期が3月締めのメーカーが販売攻勢をかけたことが背景にあるとみられる。

内訳は乗用車が前年同月比61.3%増の2万1089台
商用車が61.6%増の9227台など。

国内生産車の販売は44.3%増の1万7140台
輸入車は89.6%増の1万3795台だった。

VAMA会員企業の販売台数は58.9%増の2万9036台。ブランド別ではトヨタが26.9%増の6527台で最も多く、これに韓国の起亜、米フォードが続いた。マツダ車や起亜車、THACOトラックなどの組立生産を行う地場チュオンハイ自動車(THACO)の販売台数は85.0%増の1万5台だった。なおVAMA非加盟の現代自動車の販売は6807台で、VAMA首位のトヨタを上回った。また同じくVAMA非加盟の地場ビンファストは2330台で、スズキ車を扱うVAMA8位のビスコ(2433台)に次ぐ多さだった。

■1Qは36%増

第1四半期の新車販売台数(一部企業除く)は7万952台となり、前年同期から35.6%増加した。内訳は、乗用車が33.5%増の5万1126台、商用車が42.8%増の1万8735台など。国内生産車の販売は21.4%増の4万262台、輸入車は60.1%増の3万690台と、そろって拡大した。

VAMA加盟企業の販売台数は6万6191台で32.4%増加した。ブランド別ではトヨタが2.7%減の1万3375台でトップ。これに起亜、三菱自動車が続いた。THACOは合計で54.6%増の2万4969台だった。なおVAMA非加盟の現代自の販売は1万5886台でトヨタを上回った。ビンファストは6849台で、VAMA3位の三菱に次ぐ多さだった。


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