【ベトナム】新型コロナ第3波、910万人の雇用に影響

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム統計総局によると、2021年1月末に始まった新型コロナウイルス感染症の第3波は910万人の雇用に影響した。54万人は完全に職を失い、310万人は労働時間の短縮か無給休職を余儀なくされた。収入が減った労働者は650万人に上った。

産業別にみると、サービス業では労働者の20.4%に影響。この割合が全産業で最も高かった。次いで高かったのは製造業で、これに農業が続いた。

第1四半期の平均月収は630万ドン(約2万9300円)で、前年同期から2.0%増加。失業率は2.42%で、前四半期から0.21ポイント低下したものの、前年同期からは0.08ポイント上昇した。

ベトナムでは20年7〜8月に新型コロナ第2波が発生した後、状況は落ち着いていたが、21年1月28日に北部ハイズオン省でクラスターを確認。2月には複数地域でロックダウン(都市封鎖)が実施され、雇用に大きく影響した。

統計総局は、航空業や観光業などサービス業が新型コロナでとりわけ大きな打撃を受けていると説明。新型コロナワクチン接種を証明する「ワクチンパスポート」を政府が早期に発行し、人の移動をより円滑にすることを望むとしている。


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