【シンガポール】双日、次世代素材「グラフェン」の生産会社に出資

【亜州ビジネス編集部】

双日は24日、次世代炭素素材「グラフェン」を生産するスタートアップ、2Dマテリアルズ(2DM、本社:シンガポール)に出資したと発表した。自社の販売網などを活用しながら、高品質・低価格なグラフェンの実用化を推進し、まだ実現されていないグラフェンの本格的な商業化を目指す。

グラフェンは、ダイヤモンド並みの強度を持ちながらも柔軟に折り曲げることが可能な素材で、電気伝導性・熱伝導性が高いことから、シリコンや貴金属の代替としての需要が期待されているという。電子部材やアルミニウム、プラスチック製品に添加することで、導電性や耐久性を向上させるなど、製品を高機能化する用途が見込まれる。

双日によると、2DMはシンガポール国立大学からスピンアウトした企業で、高品質なグラフェン製品を生産できる技術を有している。他企業は環境負荷が高い特殊な溶媒を使用してグラフェンを生産しているが、2DMはよりシンプルな工程で生産できるため、低コスト・低価格での生産・販売が可能という。


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