【シンガポール】5月の工業生産30%増、7カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が25日発表した2021年5月の鉱工業生産指数(19年=100)は115.7となり、前年同月比で30.0%上昇した。指数の上昇は7カ月連続。

前年同月は新型コロナウイルス対策で企業活動が制限されていたため、反動で大幅な伸びとなった。季節調整済みの前月比では7.2%上昇だった。

主力の電子(前年同月比23.2%上昇)は7カ月連続でプラス。次世代通信「5G」向けの需要拡大で半導体が好調だった。世界的に半導体産業の投資が活発化する中、半導体装置の生産増を受けて精密エンジニアリング(58.6%上昇)も大きく伸びた。また、バイオ医療(22.7%上昇)は3カ月ぶりのプラスを回復。医薬品が回復し、医療機器の輸出需要増も生産を押し上げた。

一方、多くの分野が2桁上昇となる中で、一般製造(27.8%上昇)に含まれる食品・飲料(1.0%低下)は引き続きマイナスだった。輸出が低迷している乳製品の生産が減少した。


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