【ベトナム】国内半導体市場、24年まで19%成長=英調査会社

【亜州ビジネス編集部】

英調査会社テクナビオは、ベトナムの半導体市場が2020〜24年に年平均19%のペースで成長し、24年には61億6000万米ドル規模に達すると予想している。IoT(モノのインターネット)の普及で需要が堅調に拡大すると見込んでいる。ベトナム・インベストメント・レビューが3日付で伝えた。

国内半導体市場の供給サイドをみると、日立製作所や東芝、英ブロードコム、米インテル、オランダのNXPセミコンダクター、米クアルコムなどのメーカーが参加。テクナビオは、少数企業による寡占状況にあり、この状況は将来さらに強まるとみている。

一方でベトナム政府は、半導体分野の人材やメーカーを育成するため、09年に集積回路(IC)開発プログラムを発足。これまでに32億米ドルを投じ、複数の研究センターを立ち上げた。30社以上が設立され、12〜17年に複数製品が商用販売されている。

ただ地場よりも外資による投資が旺盛で、今年1月には米ヘイワード・クオーツ・テクノロジーが中部ダナン市で工場建設計画の投資認可を取得。ダナン・ハイテクパークに1億1000万米ドルを投じて半導体工場を設ける。同月にはインテルによる4億7500万米ドルの追加投資も認可された。同社は10年からホーチミン市のサイゴン・ハイテクパーク(SHTP)でチップ組立生産の工場を操業。累計の投資額は15億米ドルに上る。


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