【フィリピン】中銀が政策金利据え置き、6会合連続

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン中央銀行は12日、金融政策決定会合の結果、政策金利である翌日物借入金利(REP)を2.00%に維持すると発表した。

据え置きは6会合連続。

インフレ率が減速傾向にあるものの依然として高く、利下げは見送った。

7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比4.0%に減速。肉類を含めた食品の供給不足が落ち着きつつあることが背景にある。中銀は、2021年のインフレ率が目標レンジである2.0〜4.0%の上方辺り、22年と23年はレンジ半ばに向かうとの見方を示した。

中銀は景気動向について、新型コロナウイルス再流行に伴う活動制限の強化で、下押しリスクが強まったと指摘。政府が財政支出拡大やワクチン接種プログラムを継続して推進していくことが、持続的な景気回復につながるとしている。

中銀は昨年、5度の利下げで政策金利を2.00ポイント引き下げた。今後も経済成長や金融安定性、物価に注視し、必要と判断した場合は適切な措置をとるとしている。


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