【タイ】公的債務残の上限、GDP比70%に引き上げ

【亜州ビジネス編集部】

政府は20日、公的債務残高の対国内総生産(GDP)比の上限を60%から70%に引き上げることを決めた。新型コロナウイルスの流行で低迷している経済の立て直しに向け、一時的に上限を引き上げで財政出動を加速する。プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。

同日に開催された国家金融財政政策委員会(委員長:プラユット首相)で引き上げを決定。政府が新型コロナ対策を機動的に実施できるようにする。

財務省によると、2021年7月末の公的債務残高は8兆9091億バーツで、対GDP比は56%。GDPの70%は11兆2189億バーツで、今回の決定により債務残を約2兆3000億バーツ増やせることになった。

対GDP比は新型コロナ流行前の19年末の41%から大きく上昇している。


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