【中国】北京がコロナ対策強化、外地からの帰京制限

【亜州ビジネス編集部】

北京市衛生健康委員会は新型コロナウイルス防疫対策として、出張などで旅行中の市民の帰京を厳しく制限している。

コロナ感染者の行動履歴と時間や場所が重なった場合は帰京を禁止され、現地のホテルなどでの自己隔離が義務付けられる。界面新聞など複数メディアが伝えた。

ある男性市民は10月27日に北京市を出発し、山西省長治市に出掛け、翌日に帰京しようとした。しかし、男性のスマートフォンアプリ「健康コード」は緑色表示ができなくなり、高速鉄道に乗れなくなったという。山西省でコロナ感染者が確認されたことが要因とみられる。

各地でのコロナ感染拡大を受け、北京市当局は市民に不要不急の旅行を控えるよう改めて呼び掛けた。特に、感染リスク等級「中」「高」の地域への旅行や、感染者が見つかった地区への観光・出張を見合わせるよう求めている。

無理に帰京を強行すると、処罰を受ける可能性がある。一部メディアによると、北京市通州区政府は10月30日、偽造したPCR検査証明書を提示するなど、不正に帰京しようとした9人を行政勾留処分にしたと発表した。


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