【タイ】10月のインフレ率2.4%、燃料・野菜が値上がり

【亜州ビジネス編集部】

商務省が5日発表した2021年10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.4%だった。

プラスは2カ月連続で、前月(1.7%)から伸びが加速。原油高で燃料価格の上昇が続いているほか、洪水の影響で生鮮野菜が高騰した。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率は0.2%で、前月から横ばいだった。

品目別では車両用燃料油(37.1%)が6カ月ぶりの高水準となり、これを含む運輸・通信(11.6%)は2カ月連続で2桁上昇を記録。

また、洪水で生産・出荷が低迷した生鮮野菜(7.1%)は6カ月ぶりのプラスに転じた。一方、食品・非アルコール飲料(マイナス0.4%)全体では引き続きマイナス。生産が順調なコメの前年割れが続いている。

1〜10月の平均上昇率は1.0%。同省は21年通期の上昇率を0.8〜1.2%と予測し、前月から据え置いた。「適度で持続的な経済成長を促す水準」としている。今後については、上昇率が加速する傾向にあると指摘し、次の要因を挙げた。

◆新型コロナウイルス感染数の減少に伴う経済の回復

◆原油価格の上昇に起因する生産コスト高

◆洪水による農産物供給の減少


亜州ビジネスASEAN
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