【タイ】3Qのオフィス空室率、12%に上昇=CBRE

【亜州ビジネス編集部】

不動産仲介大手の米系CBREタイランドが発表した2021年第3四半期のバンコクのオフィス市場調査によると、オフィスの空室率は11.9%となり、前四半期の11.3%から上昇した。新規供給が増えた一方、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込んだ。

全体の供給面積は、前四半期比0.2%増、前年同期比2.5%増の939万2139平方メートル。一方、需要は前四半期を9.9%下回る826万9977平方メートルだった。

空室率は都心の中央商業地区(CBD)で11.7%となり、うち最上級のグレードA物件は14.6%。また、CBD外のグレードA物件は12.5%だった。いずれも前四半期から上昇した。賃料はCBDのグレードA物件で1平方メートル当たり月額平均1060バーツとなり、前四半期比で3.8%低下した。

第3四半期に開業したオフィスビルはグレードA物件2カ所で、都心のパヤタイ地区とチットロム地区に立地している。今後の新規供給は、24年末までに111万4402平方メートルが予定されている。CBREは、23年に空室率が19.4%まで上昇する可能性があると予測。新規開発案件が増えたことを受け、3カ月前の16.5%から修正した。


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